ネットワークと子ども、悩みつづけるオトナ達(4)〜便利さも危なさも──とんでもないネットの時代
想像すると怖ろしくならないだろうか。携帯やパソコンを通して、どれくらいの人達がネットワークとしてつながっているのか──考えるだけで、とんでもない時代になったものだと思ってしまう。いまや条件さえ整えれば、地球の反対側に住む人達とも、姿を見て会話することもできる。また、翻訳ソフト(かなり精密なものもあります)を使えば、海外だけで公開された最新の研究論文を読むことも不可能ではない。
ところが、便利な点だけではない。国際詐欺団(?)が関係しているような、怪しげなオークションもあれば、原爆や爆弾の製造方法などの危険な情報も氾濫している。そして、そのネットのなかでは、ハッカーやクラッカーがアメリカの国防総省のサイトへの不正侵入を試み、FBIの専門チームがそれを追跡したり、まるで映画のような事件まで起きているという(目撃したわけではありません)。
たとえ「メールを使うだけ」とか、「オンラインショップで買物するくらい」と思っていても、ネットにつながる限り、そのような世界に参加していることになる。これは誇張でもなんでもない。事実、知人で海外のサイトで「安売りソフト」を購入したところ、海外からの迷惑メールが、連日のように来る破目になったり、使ってもいない回線使用料を不正に請求された事件も、件数は少ないとはいえ、身のまわりで発生している。
つまり、便利さも危なさも──とんでもない時代なのだ。ネットという通信網には、誰でも利用できるために、さまざまな意図を持った人間が参加できてしまう。「爆弾の製造方法」など、絶対に本屋さんの店頭に並べられることはない筈なのに、ネットでは誰にでも読める。さらには、詐欺や違法な品々のオンラインショップや、まさに「ネットは犯罪の見本市」といっても過言ではない(少し極端です)。
推奨するわけではないが、ネットは犯罪にうってつけである。そもそも、身元を質されることなどないし、他人になりすますのも難しくない。しかも、逃亡もできる。聞いたこともない国のドメイン(ネット内の住所のようなものです)を取得し、違法なサイトで稼ぐだけ稼いだら、ある日、突然、閉鎖してしまって、後は知らん顔していることもできなくはない。おそらく知恵の働く悪人なら、即座に100や200のネット犯罪を思いつくだろう。
だからといって、ネットでは排除や制限はできない。研究成果を惜しげもなく公開する研究者もいれば、悪知恵の働く犯罪者おり、それを追跡する捜査官(?)もいる。それが、ネットいう通信網なのだ。
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