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団塊世代の住まいの選択肢(2) 使わなくなった住まいを売らずに活用

2008年7月9日

前回、「ハウスシェア」を取り上げたときに、1つ気になることがあった。それは、誰かの家に移り住んだとして、では、残された家はどうなるかということである。ハウスシェアという方法で安心できる生活を手に入れたとしても、自宅が廃墟になっていくのが平気な人はいないだろう。

「ハウスシェア」は、不動産の処分や活用とセットで考えなければ、機能しないのではないだろうか。ということで、今回は使わなくなった家の有効活用法を探ってみることにしたい。

売ってしまうのはしのびない

不思議なことに、家は人が住まないとどんどん荒れていく。なにもしていないのに、壁紙がはがれ、建付けが悪くなり、床が傾いたりする。まるで、人が住んでくれないのを恨んで、自ら滅びていくようだ。このところ、そんなことをしきりに思うのは、私自身、母が亡くなって、住む人がいなくなった実家のマンションをどうしたものかと思案しているからである。

毎月の管理費、光熱費、電話代、固定資産税。いなくてもかかる維持費・経費はばかにならない。いっそのこと売ってしまえばすっきりするのだろうが、思い出の残った家に行くと、やっぱりまだ売れないと思ってしまう。帰る田舎がなくなるのも寂しい。実際は、なかなか帰ったりしないのだけれど。

親の家をどう処分するかという問題は、団塊世代にとって、差し迫った問題となっている。最近よく、しばらく田舎に帰っていたという人の話を聞く。長く田舎にいたのは、親の遺産を整理する必要があったからだ。大きな遺産はなくとも、親が住んでいた建物・土地は存在する。しかし、都会暮らしが身についた子供たちは、誰も田舎には戻る予定はない。結局、整理して分配しようということになる。

団塊世代は、田舎から都会に出てきた人が多い。60歳を迎えたあたりから、親の残した資産を始末しなければならない時がやってくるのだ。信託銀行などは、こうした人たち向けに遺産整理サービスや不動産仲介などに力を入れている。

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