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低カロリー・グルメで食の楽しみを持続〜団塊世代の食文化

2008年1月23日

(松本すみ子=アリア代表)

 2007年は韓国を訪問する機会が2度ほどあった。どちらもシニアマーケットにかかわるセミナーや展示会だった。08年から韓国では介護保険制度が始まる。そのため、ここ3〜4年、シニア市場への期待感と関心が高まっている。今回は、セミナーで出会ったシニア市場関係者との交流から得た韓国シニア市場の動きをレポートする。

高齢化から生まれた「高齢親和用品市場」

1回目の韓国訪問は2007年8月。ソウルで開催された「韓・中・日 高齢親和用品流通市場活性化方策国際セミナー」に参加し、日本における団塊世代の動向と影響についてお話させていただいた。セミナーでは、韓国の動向に関して、シニアコミュニケーション(日本のシニアコミュニケーションとは無関係)のイ・ワンジョン社長が、中国の現状に関しては青島社会科学大学のトン・チャンリウ教授が講演された。

発表者。いちばん左がイ・ワンジョン社長、その隣が筆者。男性は中国から参加のトン・チャンリウ教授

韓国では、08年から介護保険制度が始まる。この3〜4年、シルバー市場への関心と参入が急速に高まってきている。イ社長によれば、2004年あたりまでは、シニアをターゲットとする市場はほとんど存在せず、シニア用品を扱う会社を探すのが難しいくらいだったという。それが今ではベッドや介護用品のリース会社も生まれ、大小合わせて6〜7000社が事業を展開している。

「高齢親和用品産業」という名称も、市場の発展過程で生まれたものだ。このセミナーの主催者は、その名も「高齢親和用品産業化支援センター」。「高齢親和用品産業の活性化の阻害要因を克服し、技術の開発と人材養成などの関連事業との有機的な協力を通じて、国家の次世代成長動力産業として育成する」という目的を担う。2005年12月に、韓国産業資源部と釜山広域市の支援を受けて設立された。

目的からうかがえるように、韓国も間違いなく高齢化が進んでいる。国連人口推計を基にしたデータによれば、2005年の韓国の高齢化率は9.4%と高い。とはいえ、この数字は日本ほどではない。日本の高齢化率は19.7%であり、韓国の約2倍だ。韓国はまだ「高齢化社会」であり、日本のような「高齢社会」ではない。

では、「高齢化社会」と「高齢社会」はどう違うのか。65歳以上の人口が総人口に占める割合が「高齢化率」。その高齢化率が7%を超えた時点で「高齢化社会」に入ったと言われ、14%を超えると「高齢社会」と国連は定義する。

日本の高齢化率が7%を超したのは1970年。団塊世代が成人し、世の中に出ようとするころには、日本はすでに高齢化社会に突入していたのである。そのころ、どれだけの人がシニア&シルバー産業に関心を向けていただろうか。

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