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低カロリー・グルメで食の楽しみを持続〜団塊世代の食文化

(松本 すみ子=アリア)

 健康テーマを連続して取り上げる。3回目の今回は「食」。大人にとっての食は、体を維持し、健康を保つためにだけあるのではない。食は娯楽であり、よりよきコミュニケーションの場ともなるもの。また、それぞれの地方の風土が生み出した文化でもある。つまり、年を取れば取るほど、食へのクオリティの要求は高くなるのだ。

 フランスでは病院でも、食事にはワインを添えると聞いた。そうでないと人権侵害だと訴えられるからとか。それが本当かどうかはともかく、病気になっても食欲のあるうちは、さらには食への執着があれば大丈夫、しかし、それらがなくなったら終わりということだ。

 メタボリックシンドロームにはなりたくないが、さりとて、食という人生の大きな楽しみをあきらめることはできない。年を重ねたからこそ、豊かな食の場面を手に入れたいと思うのが団塊世代だ。

 幸い、最近は、この矛盾する状況を解決するために、さまざまな工夫と研究がなされている。今回は、そうした観点から、シニアに向かう世代のこれからの食のシーンと環境を探ってみよう。

トクホ製品続々登場

健康によい食品といえば、特定保健用食品、通称「トクホ」が頭に浮かぶ。これは、厚生労働省が生活習慣病のリスク低減に役立つとして認めた食品である。あらためて財団法人 日本健康・栄養食品協会のホームページで確認したところ、2007年12月4日現在で752品目にもなっていた。

驚いたことに、「水」までもトクホとして認定されていた。サントリーの「水々しあ」という商品で、食物繊維が含まれており、その働きで糖の吸収がおだやかになり、血糖値を改善するという。

トクホのほかにも、健康を維持するためとして、栄養補助食品の研究や開発が次々されている。たとえば、小林製薬は日本の伝統食である「発酵食品」に注目。発酵させた野菜は、野菜群に比べて善玉コレステロールを増加させる効果が高く、メタボリックシンドロームの改善効果があるという研究成果を発表している。こういう研究やそれに基づいた食品は、これからも続々と出てくるだろう。

ただ、これらの食品はいずれも、一目で「食べたい!」と思うようなものではない。調味料や素材が多いので当然ではあるのだが…。要は、こうした素材・食材を使って、どれだけおいしいものを作れるかという技が必要だ。いくら健康にいいからといって、あまりおいしくないものを無理やり食べ続けるというのも、決して幸せとはいえない。

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