団塊世代と健康管理サービス(2)〜メタボ退治に乗り出す企業、自治体が増える
(松本 すみ子=アリア)
前回、「メタボリックシンドローム生活習慣病健診」がスタートしたことを紹介した。
医療構造改革の一環として成立した「高齢者医療確保法」が来年から実施される。これにより、健康保険組合や自治体などの医療保険に加入している40歳以上の人は、「特定健診・特定保健指導」を受けることが義務付けられる。74歳までのすべての人が健診の対象となるのだ。今までの成人病検診は病気を見つけるためのもの。メタボリックシンドローム生活習慣病健診は「病気予防」の健診という位置づけである。
しかし、義務といっても、今までも「面倒だ」と受けない人がいた。また、会社員と違って、組織に属していない主婦やフリーターなどは、そういう情報も知識も持っていないことがある。メタボのリスクを減らすには、受診率のアップが欠かせない。意識の向上には、民間から提供されるメタボ対策サービスの情報やPRも一役買うことになるだろう。
あいまいなメタボ基準に不安も
10日ほど前、「メタボリックシンドローム生活習慣病健診」に行ってきた。「成人病検診」と違うのは、腹囲測定と血管の壁の強さを測る検査が加わっていたことだ。血管の強さを測る検査は、今回初めて受けた。全体の診断結果はまだ届いていないものの、腹部測定の結果はその場ですぐに分かる。私の場合、微妙なところでセーフ。BMIは25以下なので、一応ほっとしているところだ。だが、油断は禁物である。というのも、この基準、正しくないという意見もあるからだ。
まず、男性の基準が厳しすぎるという意見。腹部のサイズが男性85cm以上でメタボ判定では、健康な人まで異常と判断されてしまうというのだ。外国での基準を例に取ると、欧州での男性の基準は94cm以上、中国・東南アジアでも90cm以上、米国にいたっては102cmである。
一方で、女性には甘すぎるという意見が。確かに、欧州もアジアも女性の場合は80cm以上、米国でさえ88cmとなっていて、90cm以上という日本の数字は突出している。しかも、男性の方が厳しい基準は日本だけだという。今後は基準の見直しがありそうだ。
欧州やアジアの基準を当てはめたら、私の場合は完全にメタボ腹ではないか。ただ、メタボは腹部のサイズだけで決まるものではない。前回も紹介したように、血圧、空腹時血糖、中性脂肪の値を加味して決まるのである。とはいえ、こうまで基準があいまいだと、結果がセーフだったからといって安心はできそうもない。
では、メタボと診断されたらどうなるのだろうか。まず、保健士や管理栄養士から食事や運動の指導(保健指導)を受ける。初めに面接、その後は電話やメールなどで3〜6カ月間の指導が続く。よほど数字が悪い場合は、もちろん医療機関の受診を進められ、治療に入る。「逆に病人の数が増えそうだ」と思ってしまうのは気のせいだろうか。検査機関や病院も、判定基準の判断や対応で大変になりそうだ。
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