このページの本文へ
ここから本文です

団塊世代と健康管理サービス(1)〜メタボリック症候群対策に注目

2007年10月10日

(松本 すみ子=アリア)

定年を迎えた後の関心事は、お金、生きがい、そして健康だと言われている。どれも大事だが、年齢とともに不安が増すのが健康だ。近頃は、わかりやすい判断基準と印象的なネーミングもあって、メタボリック症候群(内臓脂肪症候群。メタボリックシンドロームとも呼ぶ)への関心が高い。今まで無関心だった人たちにも健康管理の気分が盛り上がっている。

そこで登場するのが、メタボリック症候群対策サービスである。従来の健康器具や食品メーカーといったところだけでなく、新たな進出が相次ぎ、中高年世代の囲い込みに拍車をかけ出した。

またたく間に認知された「メタボリック症候群」

今年も、定期健康診断をすすめる通知が届いた。「おや、今までとちょっと違うな」と思ったのは、タイトルが「メタボリックシンドローム生活習慣病健診のご案内」となっていたからだ。去年までは確か、「成人病健診」というタイトルだった。見出しの変更は、メタボリック症候群への関心が高まったと見越してのことだろう。

メタボリック症候群が正式に日本で定義されたのはわずか2年ほど前のこと。2005年4月に開催された日本内科学会総会で、日本内科学会など8学会の委員で構成されたメタボリックシンドローム診断基準検討委員会が、日本独自の「メタボリックシンドロームの定義と診断基準」を発表した。これ以降、あっという間に人々の意識の中に浸透し、常識として定着した。

ところで、届いた通知の検査項を見ると、成人病健診とメタボリックシンドローム健診にはそれほど違いがない。明らかな相違点といえば、「腹囲測定」が追加されていることくらいだ。しかし、これがなくては、メタボリックシンドローム健診とは言えないのである。

メタボリック症候群は内臓脂肪の量が基準となるから、なんといっても腹周りの測定が重要だ。男性が85cm以上、女性は90cm以上あり、これにBMI(体重kg÷身長mの2乗)が25以上という条件がプラスされると、それだけでも要注意とされる。さらに、次の項目のうち2つ以上が該当すると、“りっぱな”メタボリック症候群。医師の指導が必要となる。

・血圧:収縮期(最大)130mmHg、拡張期(最小)85mmHg以上
・空腹時血糖:110mg/dl以上
・中性脂肪:150mg/dl以上

その上、タバコでも吸っていたら危険度はいっそう高まる。そして、血圧、肥満、血糖、血中脂質の4項目すべてに異常が見られる場合は、「死の四重奏」と言われる。これだけ分かりやすくて、怖い判断基準を提示されれば、いやでも頭に入り記憶に留まる。

(全 3 ページ中 1 ページ目を表示)

あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る