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「定年後も働きたい」意欲をどう生かすか〜いよいよ定年を迎える2007年組に注目(1)

2006年12月27日

いよいよ2007年だ。団塊世代の第一陣が定年を迎える。今までは「50代後半の団塊世代」と、ひと括りにして話せばよかったが、これからは違ってくる。定年した団塊世代と現役の団塊世代には、精神的な面でも、生活スタイルの面でも、大きな違いが生まれるからだ。

2007年は、定年を迎える団塊第一世代がどのような行動を取るかに注目が集まるだろう。このコラムでも、2007年退職組の動向を想定して、2007年の団塊ビジネスを探ってみることにしたい。

過剰な期待から現実の把握へ

2006年は、「団塊世代は60歳以降も働きたいと考えている」という見方が広く認識された年だった。各種アンケートでも、そうした結果を紹介するものが増えてきた。

最近、厚生労働省が発表した「第1回中高年者縦断調査(中高年者の生活に関する継続調査)結果の概況」でも、50歳代の70.9%が60歳以降も仕事をしたいと答えている(IV「60歳以降の生活設計」2)。新聞や雑誌の団塊に関する記事でも、団塊世代は生涯現役志向が強いという見方に傾いている。

さらに、経済的な面や健康の面で不安を抱えていると発表したアンケートも多かった。例えば、日経BP社の「キーワード・アンケートNo.11 定年退職後の備え」。「あなたが定年退職後の備えについて、不安を感じる/感じていたこと」という質問には、回答者の91.3%が「退職後の生活費」と答えている。アサヒビールのお客様生活文化研究所の「団塊世帯の生活意識・実態調査」も同様で、退職後に必要となる資産額への不安は、健康と並んで“リタイアブルー”の要因であるとしている。

これらの調査分析は、ことさら不安をあおるためではない。むしろ、団塊世代の現実の姿をようやく的確にとらえるようになってきたと思う。そこそこの資産を蓄え、住宅ローンの返済も終わって、お金のかかる子育ては卒業、さらに高額の退職金が手に入る、「豊かな」団塊世代という面が、これまでの調査では強調されてきた。

そんな「豊かな」人たちが自由な時間をたっぷり持つのだからと、提供される情報も、富裕層向けの高額商品に道楽情報のようなものが多かった。団塊世代に対する、そうした一面的な見方が修正されつつあるのだろう。これからの団塊向けビジネスは、冷静に現実をみて、本当に必要とされる情報と商品・サービスを提供しなくてはならない。

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