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団塊世代の音楽事情(2)〜オヤジミュージシャンも悪くない

2006年9月28日

前回、参加型・体験型で音楽を楽しむ中高年の実態を紹介し、そんな楽しみ方をサポートするビジネスがもっとあっていいのではないかと書いた。少しずつだが、もちろん、そういう商品やサービスは生まれている。今回は、それを探ってみた。

団塊/シニア世代向け商品の氾濫

最初に、音楽に限らないのだが、市場の動きで気がついた点を1つ。

著者が経営するアリアのWebサイト「おとなの時代」には、「J’sシニア」というリンクページがある。団塊世代に関連した商品やサービスをリストアップしたものだ。もともとは、自分のための資料保管ページとしてつくった。それを更新していて、「団塊世代向けの」とか「シニア世代対象の」といった説明や冠をつけた商品・サービスの発表が、最近とみに増えていることに気がついた。当然と言えば、当然なのだが。

以前は「団塊世代向け」とか「シニア対象」などという表現を用いたら、その商品やサービスは売れないというのが常識だった。だから、「たぶん団塊狙いの商品だろう」と判断してJ’sシニアに掲載することが多かった。しかし、最近は、意外に堂々とアピールしている。団塊だ、中高年だ、シニアだ、という言葉がこれだけ氾濫すると、抵抗を感じなくなるのだろうか。

「こんなものまで?」と、ちょっと首をかしげてしまう商品もある。例えば、団塊狙いのスポーツカー、団塊好みのチョコレートなど。音楽で言えば、「団塊/シニア世代向けエンターテインメント性の高いキーボード」などというのもある。もちろん、操作が簡単だとか、健康にいいとか、それなりの理屈はあるが、提供側が苦心した跡がありありだ。

ある特定の世代に特化した商品が、日々、こんなに開発されているのは日本くらいのものだろう。なにかにつけて団塊世代と結びつける傾向は、今後も続くに違いない。市場は、それだけ団塊頼みの傾向を強くしているということだろうか。ただ、当の団塊世代が、それに乗ってくるかどうかは難しいところだ。

団塊狙いのコンサートツアー

前回、紹介したように、「吉田拓郎&かぐや姫Concert2006」が先週開催された。コンサートには団塊世代を中心に3万5000人が詰め掛けたそうだ。こうなると、旅行業界も黙ってはいない。近畿日本ツーリストは、11月25日、堀内孝雄、高山巌、因幡晃による「伊勢志摩ミュージックフェスティバル2006」をスペイン村で開催する。販売しているのは、チケットを組み込んだ大阪発着のツアーだ。

next: 思い出を引き出し、それを楽しめる企画と仕掛けを加えれば…

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