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団塊世代と生涯学習(2)〜学んだシニア世代の力を社会に還元

2006年7月28日

前回は、学習意欲の旺盛な団塊/シニア世代を、正規の学生として積極的に受け入れようとする大学の取り組みを紹介した。こうした動きは今後もますます拡大するだろう。学びたい団塊世代がどっと大学に押し寄せ、大学は2〜3年のうちに様変わりするかもしれない。

では、団塊/シニア世代はなぜ学びたがるのだろうか。学んだ先に何があるのだろう。また、大学はリタイア世代に何を期待しているのか。入学金や授業料を優遇してまで入学させて、どんなメリットがあるというのだろうか。

今回は、大学が絡んださらに新しい動きを紹介しつつ、団塊/シニア世代の「学びの意味」について考えてみたい。

産官民の協力で実現した「シニアサマーカレッジ」

今年2006年8月から9月にかけて、弘前大学は地域交流型教育事業「シニアサマーカレッジ」を開催する。大学の教授・助教授はもちろん、県知事や県の職員、地域のボランティアや民間企業で働く人なども講師陣に加えることで、より地域の特色を生かしたカリキュラムを提供する。受講者は全国から募集する。山口大学も同様の試みを行う。

たとえば、弘前大学では「三内丸山遺跡と植物の世界」、「新田次郎著『八甲田山死の彷徨』から読み解く企業経営」、「りんごの科学」など、山口大学では「山口の文学と歴史-中原中也を中心に-」、「高杉晋作の手紙」、「萩に生きる作陶の伝統-正統の技法・破格の造形」といった講座を用意する。

両大学と組んで、このプログラムを進めているのはJTB。同社で地域ビジネス事業部プロデューサーを務める本間義信さんは「大学だけでなく、県や市など地域の自治体の協力も得て、産官民が一体となって作り上げたプログラムであることが最大の特徴。こういう形のシニアスクールは、欧米ではすでに普通に行われています。旅行ではなく、教育プログラムという位置づけです」と語る。

本間さんは、「自治体にとっては、全国に向けてわが県や地域をアカデミックにアピールできる願ってもない機会。サマースクールをきっかけにして、その後も度々訪問してもらい、ゆくゆくはロングステイや移住に結びつけてほしい」と期待する。

next: 来年のサマースクール開催に向けて、計画を始めた大学も…

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