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番外編 家族志向の父親たちの横顔に迫る〜子どもに投資をおしまず、会話をかかさない

2006年10月27日

今回で最終回となった。この連載のベースとなった「読売広告社NEOパパ研究プロジェクト」の調査結果をもとに、新しいタイプの父親たちの意識が従来のそれとどう違っているのかを紹介して、連載の締めくくりとしたい。

この調査では「子ども・家族」「仕事」「お金」「恋愛・結婚」に関する54問の意識項目から16の因子を抽出し、その因子特徴から5つのクラスター(同じ価値観や行動傾向を持つグループ)を設定している。この5つのクラスターのうち、家族志向を強めていると考えられる3つのクラスターをまとめて、新しい父親たちという意味を込めて「ネオパパ」と名づけてみたいと思う。

ネオパパは全体の53.3%になる。そして残りの46.7%が旧来型のパパたち、いわばオールドパパということになる。ちなみに本文中の数字は基本的にネオパパのもので、( )内はオールドパパのものである。

「父親であることを楽しんでいる」83.1%

はじめに、ネオパパたちの家族意識について見ていこう。

まず、彼らの家族意識における特徴は、何より子どもや家族とのかかわりについてポジティブだということである。「父親であることをとても楽しんでいる」が83.1%(57.7%)、「子育てが楽しくて仕方がない」が69.1%(31.7%)といった調査結果を見ても、ネオパパたちの子育てやパパ業にとって「楽しさ」が重要なキーワードになっていることがわかる。

その結果が、「同世代の父親と比べても、自分は子育てに積極的なほうだ」73.5%(42.3%)というように、子育てへの積極的なかかわりを生み、また「家族や子どもを大切にしている男はかっこいい」という意識が92.4%(81.3%)と極めて高いことにも、そういったポジティブマインドがはっきりと見てとれる。

ネオパパたちの子育てやパパ業に「楽しさ」が重要なキーワードになっていることがわかる

また、ネオパパたちの家族意識の特徴としては、親子での価値観の“共有願望”とでも呼ぶべきものが挙げられる。「子どもは子ども、親は親」といった従来型の価値観ではなく、親子で共通の目標を持ち、お互いに強くコミットして生きる、新たな家族スタイルを志向していると言っていい。

調査結果を見ても、「できれば親子で共通の夢や目標を持ちたい」72.7%(44.4%)、「親子の価値観が同じであることは重要なことだ」58.5%(35.9%)などといった項目がオールドパパと比較して高いスコアになっている。また「自分のライフスタイルを子どもにも受け継いで欲しい」という価値観の継承意識についても44.4%(21.2%)とオールドパパの2倍以上のスコアとなっているのである。

また、共通の価値観や目標を持ちたいという抽象的なこととだけでなく、「子どもと一緒に自分も積極的にいろんなことを体験したい」79.3%(47.9%)というように、親子での共通体験を望む傾向も非常に強い。「育児は育自」というような言葉もあるが、子どもを持ったことで、もう一度、親の側も新たな自分を見つけていこうという意識のあらわれと言ってもいいかもしれない。

実際に「子どもが入っているチームやサークルなどで自分も一緒に活動している」父親も、数字は大きくないが、26.0%(8.9%)と、オールドパパに比べると3倍近い開きがあるのである。ここには、「自分がやりたいことを、子どもと一緒にしている」62.4%(37.8%)というように、子どもを口実に自分の趣味を楽しもうとする父親の姿も見える。だが、それも決して悪いことではなく、先ほどの「父親を楽しむ」という姿勢から考えたら、むしろ望ましいことだとさえ言えそうだ。

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