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文章力の基本はコミュニケーション力

2007年9月20日

(ロブ@大月=フリーライター)

(前回記事はこちら

 最終回は、大学受験の現代文指導で定評のある、石原大作氏の話をうかがう。石原氏は、「ビジネスはコミュニケーションである」と説いています。

若いビジネスパーソンの文章力、コミュニケーション力の低下が指摘されています。

ビジネスはコミュニケーションである

ビジネスは、製品やサービスを通じた人間同士のコミュニケーションと考えられます。優れたコミュニケーション力は優れた製品やサービスを生み出す。いっぽう、コミュニケーション力の低下は、そのままサービスや製品の品質の低下に直結します。

iPodやYouTubeのヒットを思い浮かべれば、分かりやすいでしょう。現代のビジネスでは、技術的なブレイク・スルーが製品の大ヒットを保証するわけではありません。むしろ、既にある技術を消費者の要求に応じて組み合わせる「スタイルの斬新さ」の方が大事になっています。

iPodや iPhoneが成功したのは、米アップルの市場分析が他メーカーよりも的確だったからに他なりません。コンシューマーがどんなライフスタイルを望み、どんな楽しさを求めているのか。そして、この分析を支えたのは、コミュニケーション力……中でも、相手の立場に立って物を考える力……だったでしょう。若いビジネスパーソンは、こうした力を十分に身につけているでしょうか?

若いビジネスパーソンは「ぼんやり思考」の傾向がある

加えていまの若いビジネスパーソンの多くは、「自分の考えを文の形で表現できなくなっているのではないでしょうか。自分の置かれた場面あるいは経験を、「誰が」、「何を」、「どうした」のか、という形で上手く表現できていないようです。それどころか、「主語」と「述語」の対応しない文(ねじれ文)を書く。主語のない文や、「てにをは」の使い分けすらおぼつかない文を書く若者の比率が確実に増加しています。

変な表現ですが、いまの若いビジネスパーソンは、世界を切れ目のない、ぼんやりした形で経験しているのかもしれません。例えば、彼らと映画について話をします。すると「あの映画どうだった?」「マジヤバいっす!チョー泣けますよ!」……とまあ、こんな感じの会話になってしまう。彼らは実際に映画を観ているんのですが、それでもこういう会話しか成り立ちません。流れをうまく切り出せないんですね。私はこういう思考パターンを「ぼんやり思考」と呼んでいます。

「ぼんやり思考」の若いビジネスパーソンは、読書するときにも「単語の拾い読み」をしているのだと思います。これでは、プレゼンテーションを受けるときなど、自分と常識を共有しない相手の考えは理解できません。

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