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カンボジア通信〜等身大の国際貢献(1) UNICEF CAMBODIAを切り盛りする日本人女性

PHOTO&TEXT:YORI IRISAWA

企業人として、個人として、いま私たちにできること

困窮する第三世界に思いを馳せるとき、ただ単に寄付をするだけではなく、困っている人のために、現地で実際に役に立ちたいと思ったことはないだろうか。様々な環境や事情により、そんな思いを実現させたくても、成す術が無く、実践できない人もきっと多いに違いない。

昨今、カンボジアを支援する企業やNGO団体、ボランティアが増えてきた。私自身、3年前、知人に薦められて、孤児たちに英語を教えるというボランティア活動を主目的とし、カンボジアを初めて訪れた。ポル・ポト政権の傷痕が残り、未だ貧困にあえぐも、貧しさや不遇に屈せず、キラキラ輝く子供たちの笑顔に心を打たれ、以来、彼らのためにできることを考えるようになり、個人的に毎年カンボジアを訪れるようになった。そして、3回目の訪問となった今年、ジャーナリストとして、机上の空論ではなく、自らが見聞したカンボジアの現状、特に将来を担う子供に関する問題点を中心にレポートすることを決意したのである。

今回から5回シリーズとなる本連載「カンボジア通信〜等身大の国際貢献」では、日本であまり報道されていないカンボジアの現状を伝えると共に、カンボア発展のために奔走し、尽力している日本人や日本企業、団体の関係者にインタビューを敢行。それらを通して、私たちが企業人として、そして個人として、カンボジアなど第三世界に対してできることを考えていきたい。

「カンボジアなんて、蚊帳の外のこと…」と思って目を逸らさないで頂きたい。なぜなら、カンボジアの現状は、戦後、日本が辿ってきた姿そのものであり、カンボジアの子供たちの純粋な眼差しは、私たちが日常の忙しさの中で失いつつある思いやりの心を想起させてくれ、この国の発展や将来へのひたむきな期待を秘めているからだ。一連の取材を通して出逢った、カンボジア発展に尽力する日本人の若者が、「カンボジアを通して、日本の今、世界の動きを知ることができるのが楽しい」と、目を輝かせて語っていたことが、とても印象的だった。

1990年の湾岸戦争時には、“顔の見えない日本人”と揶揄された。自分の持つ優しさを、実際の行動で示すことに躊躇いがちな日本人だが、あなたの優しさに触れた人々の笑顔に出会う感動を、是非、現地で味わってもらいたい。企業人として、個人として、いま私たちにできること。本連載が、そんな行動の第一歩を踏み出すきっかけになれば幸いである。

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