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米国の人気就職先ではNGOや社会貢献団体が上位に

2008年1月11日

(第1回はこちら

社会起業家という仕事 チェンジメーカーⅡ』の著者・渡邊奈々氏と、日本の若手社会起業家を取材した『プライドワーク 自分をつくる働き方』(春秋社)の著者・今一生氏。立場は異なる2人だが、いずれも社会起業に問題解決の糸口を求めてきた。

フリーターや若年層自殺の問題を、社会起業から解決する道がある。

今 一生氏

 自殺者の多くは、下流資産層(低所得者層)や下流化した中流層です。

日本ではまだ共依存という厄介な関係が美徳とされていて、弱者を援助しながら支配して経済的自立に導かず、弱者も援助をありがたがって自立を怖がる始末です。

リストカットすれば、精神科医に「うつですね。休みましょう」って薬を買わされて、やがて薬物依存症になり、挙句の果ては生活保護の受給者。今日の10-20代は20年前の若者と比べて体力が落ちていると文科省が認めても、医者は体力増強を優先せず、3分診療で何年も通院させて飯を食ってます。

「ウチの子は人付き合いが下手」なんて言いながら「自称・愛情」で子どもをひきこもりにさせる親もいれば、30歳を過ぎてフリーターでいる子どもを家から追い出さない親もいます。2015年には全労働者の2人のうち1人しか正社員になれないという試算もあるのに、収入目当てだけでは働けない世代の内面に関心がない。

そういう親に育てられた子たちが続々と自殺や犯罪に追いやられていくのを、僕はずっと見てきました。行政や政治からも切り捨てられた彼らにこそ経済的自立やそれを支援する仕組みも必要なのに、世論を支配する中流層は上ばかり見てますし、いきなり海外の問題に目が行ったりして、この国の足元を見てません。

低所得者層による犯罪や自殺が増えれば、治安や健康などの社会的コストは税金となってさらに低所得者層の財布から金を奪い、中流層をテロの標的にしかねないのに。もっとも、「中より上」の所得層の家の子には徹底的にノブレス・オブリージュを叩き込んで、早いうちに自分の浮つきぶりに気付いてほしいです。

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