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親が元気なうちに聞いておくチェックリストを紹介

2007年12月5日

(須藤 慎一=ライター)

 親の老後が心配になってきた。そんな人のために、親の介護が始まるまで「何を準備すべきか」を3名の有識者に尋ねた。「介護」の具体的な意向を聞くよりも、親が将来、どのような生活を送りたいかの意向を「理解する」ことが重要だという点は全員が共通していた。続いて、「お金」や「親戚・交友関係」などの日常生活について知っておくべきだという。

 そうした情報を総合して作った、介護以前の段階に親から得ておく情報の一覧表を紹介しよう。筆者は技術系ライターなので、多少は工学的なアプローチも盛り込んでチェックリスト的にまとめてみた。さらに、その情報を「どのように(How)」聞き出すとよいかも追加した。

聞くべきは、親の「生き方」と「実務情報」に大別

表1が、親の介護のために聞いておきたい事項をまとめたチェックリストである。

この連載は「介護の準備」というテーマだが、そこだけをピンポイントで親に尋ねても適切な情報を得ることはできない。親の老後の生き方、考え方の一部が「介護」の意向だからだ。

とはいっても元気に暮らしていて、両親が自活しているときの事項で尋ねることは多くない。病気入院や身体が不自由になったときや、その後の葬式・埋葬など、子どもがかかわる可能性の高い内容を中心に確認していけばよい。尋ねる分野は、親の「生き方」と「実務的な内容」の2つに大別できる。

「生き方」は、どのような老後を過ごしたいと考えているかの親の哲学である。すっきりとした“解答”を語る親は非常に少ないだろう。親の頭の中でも言葉にするほど明快ではなく、元気なときと体調が悪いときで考え方は変わるものだ。

そこで「生き方」情報は、親に多くを語ってもらい、そこから子どもが考えを“汲み取る”ことになる。「親とのコミュニケーションを密にすることが、親の考えを知る最善の方法だ」と、有識者のアドバイスは共通していた。

「実務的な内容」は、どちらかというとデータとしての客観性のある情報である。親から聞き取るというよりは、銀行の通帳や住所録などの所在を確認して、記載の情報を一覧表にまとめていくといった“作業”に近い。しっかり自分でまとめている親ならば、保管場所を聞いておくだけで済むかもしれない。

「生き方」情報は老後に関する“親の哲学”。親に多くを語ってもらい、そこから考えを“汲み取る”。「実務的な内容」は、必要情報を一覧表にまとめていくといった“作業”に近い。(拡大

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