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かつて身近な娯楽だった木版画 もっと気軽に楽しんでほしい〜木版画職人 デービッド・ブルさん(2)

2008年9月16日

(伝農 浩子=フリーライター)

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 日本の伝統的な木版画を制作するカナダ人のデービッド・ブルさん。あくまでもアーティストではなく、職人であることにこだわってきた。しかし、彫りだけ、摺りだけをコツコツ続ける職人ではなく、彫りと摺りと両方、そして企画から販売まで一人でこなすマルチ職人だ。そして、去年からオリジナル作品も手がけて新たな作風にもトライし、職人とアーティストの中間へと1歩踏み出した。

自然を描くオリジナル作品に挑戦中!

デービッド・ブルさん(David Bull)
(ホームページはこちら

1989年から10年かけて勝川春章の『錦百人一首あづま織』(以下、『百人一首』)を『百人一首版画シリーズ』として、100点の復刻を完成させたカナダ人の版画職人、デービッド・ブルさん。1作仕上げるごとに、少しずつ自分の技術が上達していくことを実感していた。それと同時に、『百人一首』には使われていない様々な技法を発見しながらも、作品に取り入れることができないことにジレンマも感じていた。

『百人一首』の完成は、気が抜けるほど残念だった。しかしそれは、それまで使うことのなかったかすれ彫り、ぼかしなど、新たな技術を試せるチャンスが来たことでもあった。それからの作品には、それぞれ技術のテーマを持って臨んでいった。素人目には分からない、分かる人にしか分からないかもしれない、細かな、技術的な変化だった。

オリジナル作品で構成される最新シリーズの『自然の中に心を遊ばせて』。ブルさんのエッセイもある和綴じの本となっている。

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