ご先祖さま・歴史画家ベンジャミン・ウェストの血が騒ぐ
大学在学中は2年間休学している。自然の美を描きたいとずっと願っていたが、毎日人物デッサンを繰り返させられたり、斬新さを要求されたりと、ウェストさんにとって不本意な内容の教授法が合わず、大学で勉強を続けることが辛くなっていたためだ。そして、その間、キリスト教の布教活動のために初めて日本を訪れる。
「応募したときには、イタリアとかヨーロッパに行けたらいいなぁと思っていた。自分で赴任先を選べないので、イタリア人に見えそうな写真を選んだりしたんですよ(笑)」
新大陸アメリカに渡った入植者のうち、第1陣の中にいたという歴史を持つウェスト家。ご先祖の中には、絵を学ぶためにイタリアへ渡り、やがてロンドンでイギリス王室の宮廷画家となったベンジャミン・ウェスト(1738〜1820)がいる。その血が騒いだのかもしれない。
「あのときイタリアに行ってたら、作風が全く違う時代のものになっていたかもしれませんね。ルネッサンス風に回帰するとか」
しかし、運命の羅針盤は日本を指した。
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