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英王室宮廷画家の子孫は日本画に辿り着いた〜日本画家・屏風絵師 アラン・ウェストさん(1)

2008年4月15日

(伝農 浩子=フリーライター)

 壁の少ない日本家屋では、部屋を仕切る襖(ふすま)や、飾りであり目隠しでもある屏風、床の間に飾る掛軸、着物、扇子などに、季節の草花などを描いて絵画の美を楽しんできた。現代の洋風な家でも、和の物は部屋のアクセントとして光る。同時に日本美術はジャポニズムのブームが起きたほど西洋でも人気。そんな日本美術の世界に、世界各地で個展を開催し、日本人よりも日本人らしいといわれるアメリカ人の日本画家・屏風絵師がいる。

谷中の町に故郷ワシントンD.C.を見る

東京の中でも、人情ある下町、寺の町として知られ、古き良き風情が残る谷中。路地が入り組んだ町並みは、自然豊かで、異国情緒を求める外国人にも人気のスポットだ。日本画家・屏風絵師のアラン・ウェストさんは、この一角にアトリエを構えている。日本独特の情緒にひかれてこの場所に、と思いきや、理由は逆だった。

「僕が生まれ育ったワシントンは、首都として整備された計画都市。その当時は交通手段が馬車だったので、道路も西海岸のように広くない。美観条例も古くから整備されていたので、ヨーロッパの古い町のように趣があるんです。だから、谷中にいると、ワシントンの家にいたときのように落ち着くんです」

首都になってから200年以上の歴史を持つワシントンの町は、都会の便利さがありながら豊かな自然に恵まれていた。

ホワイトハウスまで車で20分程度の場所にある生家には、裏庭に原生林が広がる。その一角に、自分で好きな花を植えられる場所を親から与えられていた。そこに入れ替わりで花が咲くように種類を選び、種から植えて育てていたという。

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