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「コミュニケーションをとると楽しい」を自分から実践する

■コミュニケーションを図る上で気をつけたらよいことは?

久米 相手を知ることだ。ミクシィでもいいし、ブログでもいいが、部下の書いたものに目を通して、「あの文章は面白かった」などと話しかけることだ。

コミュニケーションの基本は、どれだけ自分が相手のことを知ろうとするか。昔はいきなり「昼飯、一緒に行くぞ」で互いを知り合えたが、今の30歳世代やその下には、その手法は通じない。かえって引かれてしまう。

彼らは、他人と自分の境をとても堅牢にしつらえている。だからまずは、「ミクシィ読んだよ。カレーが好きなのか」と、“君に関心を持っている”と示しておく。それから、「こんど昼飯であそこのカレー屋さんに行ってみようか」と。

あくまでブログは雑談のきっかけであることを、忘れないでほしい。忘れてはいけないのは、コミュニケーションの手段として、重要な順に、雑談>メール>ブログ・メルマガであるということ。ブログ、メールは雑談のきっかけとして、有効に使うといい。

ステップを踏んで、胸襟を開いて話すと楽しいということを、年上の上司世代は彼らに伝えてほしい。新入社員に挨拶の仕方を教えるようなもので、本来、そこまで会社では部下に気を配る必要などなかった。しかし時代情勢が変わると人も変わる。

総じて若手ほど、個人志向が強くなり、他人へは無関心になる傾向にある。コミュニケーションの醍醐味を、社員教育の一環として、教えなければならないのがいまの現実だ。

繰り返しになるが、個人生活に基盤をおいた若手の人生観は、人間としてはバランスが取れているといえる。40代世代が心を開けば、彼らから教わるものも、きっとあるだろう。

<上司世代からみた30歳ビジネスパーソンの特徴>
・個人がベースの生き方をしている。仕事は一部でしかない

ハングリーさがない/集団の嗜好、はやりとは別の趣味を持つ
・バブル期を成人として経験していないことから、40歳代とは違う職業観を持つことを認識する

<うまくつきあうには>
・責任ある仕事に抜擢する

顧客から感謝されることで仕事の面白さを知ってもらう
・仕事一辺倒ではない、個人としての自分も見せる
・相手がブログ、SNSユーザーであれば読むなどして「関心を持っている」姿勢を示す

※久米氏の話を基に編集部が作成

次回は、人事コンサルティング会社であるセレブレイン社長 高城幸司氏に、専門家としてお話をうかがう。

長田 美穂

1967年奈良県生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。全国紙記者を経て99年2月よりフリーに。

著書に、時代を代表する商品を素材に消費社会論を展開した「ヒット力」(日経BP社)とその新装改訂文庫版「売れる理由」(小学館文庫)、現代の少女の心の病をテーマにした「問題少女」(PHP研究所)、昭和のアイドル史を写真と共に綴った「アグネス・ラムのいた時代」(共著、中央公論新社)がある。月刊誌、週刊誌に寄稿多数。

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