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Amazon.com:eリテール・プラットフォームの覇権を目指す

2006年12月7日

(町田 章=日本総合研究所 企業革新クラスター 研究員)

プラットフォーム間競争の幕開け

・WEB2.0 50件
・ロングテール 19件

Amazon.co.jpで和書をキーワード検索した結果である。これらの言葉がビジネス流行語になって1年もたっていない。だが、書店に行けば、多数の解説本・関連本が平積みされている光景に出くわす。

そしてAmazon.comこそ、WEB2.0、ロングテールを実現した代表企業だ。

-Amazon.comの企業概要-
・事業内容:地球最大のオンラインショッピング企業。「顧客がオンラインで買いたいと思うどんなものも見つけられ、地球上で最も顧客中心主義の企業となることを追求し、最低価格を提供するよう努力する」をミッションに掲げる。
・売上高:84億9000万ドル(2005年12月期)
・純利益:3億5900万ドル(2005年12月期)

国内のインターネットを使った小売ビジネス(=eリテール)市場を見ると、楽天とヤフーがその代表格だった。そして現在、両社にAmazon.comを加えた3社は、eリテール・プラットフォームとして競合関係にある。ただし3社を比較すると、楽天、ヤフーのプラットフォームとAmazon.comのそれとでは、ビジネスモデルの設計の仕方が根本的に異なる。

「リーチ」が命の楽天・ヤフー

楽天とヤフーにとって最も重要な競争力の源は「リーチ」である。

まず、楽天のビジネスモデルについて見てみよう。同社は、リアルの小売業界で例えるなら、“寄合百貨店”である。異業種企業を寄せ集めてショッピングモールを形成し、インターネット上に“楽天村”をつくろうとしている。

楽天の主な収入源は、出店企業が出店時に支払う出店手数料と、その後の売り上げに対して数%の割合でかける手数料だ。したがって、楽天百貨店にとって重要なのは、来店客のパイを拡大することでサイトの魅力を高め、これをテコに百貨店への入居者を増やすことである。これらを実現するための楽天の戦略は明快だ。知名度を高める、顧客基盤を拡充する、買い物の利便性を高める、といった施策を推し進めてきた。知名度向上のためプロ球団を買収。顧客基盤を拡充するためにはインフォシークを買収した。カード会社を買収し決済機能を整備することで、ユーザー、eリテール事業者双方にとっての利便性を高めた。

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