「辞めたい」と申し出ていた福田首相
実は、今年の5月頃、福田さんが自民党の長老に「辞めたい」と強く申し出ている。
そのときその長老は「今辞めたのでは福田内閣は何もしていないではないか。せめて7月の洞爺湖サミットをきちんとやりなさい。お父さんの福田赳夫さんができなかったサミットの議長をあなたはできるのだから、これをきちっとやりなさい」と説得した。
さらにこの長老は「洞爺湖サミットをきちんとやれば、支持率も上がるかもしれない。こんなところで辞めたのでは、何も残らない」と厳しくたしなめて、結局福田さんは洞爺湖サミットの議長を務めた。
この洞爺湖サミットをマスコミは全く評価しなかったが、福田さんは自分では「成功した」と捉えている。
というのも、この洞爺湖サミットで、EUが「2050年までにCO2を50パーセント削減する」ということを打ち出そうとしたのに対し、アメリカが反対した。アメリカのブッシュ大統領は、共同宣言から降りるということまで言い出していた。
それを福田さんはなんとか説得して、あいまいな形ではあるが、サミット宣言をまとめた。
さらに、このサミットの宣言に対し、主要排出国会合(MEM)が、「先進国によるサミット宣言を否定したい。否認する」と言い出した。
これも、福田さんがなんとかMEMを説得して、否認ではない形にやっともちこんだ。
福田さんとしては、精一杯やってうまくまとめたという、気負いと自信があった。それにもかかわらず、マスコミはそれを全く報じず、支持率も上がらなかった。
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