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2週間前に感じた福田首相の変化

では、一体なぜ福田首相はこの時期に辞任しなければならなかったのか。

安倍晋三前首相と、福田首相と二人続いての内閣の投げ出しで、“みっともよくない”。だらしない、無責任だと言われても仕方がない、辞意表明だった。

では、なぜそんなことを、今この時期に福田さんはやらねばならなかったのか。

安倍さんのときは、参議院選挙での惨敗というはっきりとした理由があるが、福田さんには理由らしきものはない。

そういえば、と思い出すことがある。

実は、2週間ばかり前に、福田さんと直接会う機会があった。

そのときの福田さんの様子や態度に不可解なものを感じた。

国会で自民党が提出する「総合経済対策」について、何点か疑問点を投げた。

例えば、いわゆる補正予算1兆8000億円、事業規模は11兆5000億円以上、と出されているが、この根拠は何なのか。一体この補正予算1兆8000億円の中に、赤字国債は入っているのかどうか。このようなことを聞いた。

さらに、公明党が要求した定額減税の額はいくらなのか、その財源はどこから持ってくるのか、ということも聞いた。

すると、福田さんは、「そういうことは、与謝野馨経済財政担当大臣と田原さんが話をしてください」と言った。

僕が、「えっ、なぜ私が話をするのか。それは福田さんが当然話をして、掌握していることでしょう」と言うと、福田さんはさらに「まだ内閣改造をして間もないのでそこまで腹を割った話ができていない。田原さんが話してください」と言ったのだ。

僕は、一野人の、ジャーナリストだ。そういうことを話すのが、首相と大臣であって、僕がそんなことを話すのはおかしい。

そう福田さんにも伝えたが、彼は「いや、田原さんが聞いてください」と言うばかりだった。

そのときに、「この人は一体今、何をしているのだろうか」と思った。

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