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福田首相は、悩み抜いたに違いない。

解散総選挙の言質を公明党に与えないまま、公明党が嫌う伊吹文明幹事長は更迭することにした。

伊吹さんに代わって、幹事長に就任するのは、麻生太郎さんだ。

これがもう一つの柱だ。

公明党が、福田はずしを狙う場合に、当然、自民党内部の勢力と連携する必要がある。

自民党内部で、福田首相と対立する勢力といえば、それは、中川昭一さんや、安倍晋三さんが推す麻生太郎さんである。

福田首相は、まず、麻生さんを取り込んで内部を固めるという作戦に出た。

麻生さんを幹事長にして、内部分裂を防ぎ、自民党内を一体化するということが、今度の改造の二つめの柱ということになる。

改造の出来栄え

さて、福田首相は、本格的な“仕事師内閣”を結成できただろうか。今後、目覚しい仕事ぶりを示せば、公明党は福田さんに対する抵抗力を失う。

しかし、もしも福田首相が、妥協的で姑息(こそく)なバランスによる、内閣を作れば、間違いなく首相の政治生命は短くなる。

内閣改造の出来栄えは、読者が判断してほしい。

田原 総一朗(たはら・そういちろう)

1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。1987年から「朝まで生テレビ!」、1989年からスタートした「サンデープロジェクト」のキャスターを務める。新しいスタイルのテレビ・ジャーナリズムを作りあげたとして、1998年、ギャラクシー35周年記念賞(城戸賞)を受賞。また、オピニオン誌「オフレコ!」を責任編集。2002年4月に母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生たちの指導にあたっている。

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