官僚は改正法案を項目ごと全部削除
この公務員制度改革にも全官僚が反対した。
僕は、今年2月の時点で、極秘文書を入手していた。それは、自民党の行革推進本部と、渡辺喜美さんの下にいながら改革に反対する人たちが作成した文書だった。例えば、そこには、「キャリア制度を法制化する」とあった。キャリア制度というのは、法律で決まっているものではないが、現実には存在する。それを渡辺さんらが中心に“廃止”しようと動いているときに、官僚たちは逆に“法制化”しようとしていた。
さらに、内閣人事庁については、項目ごと全部削除。人権も、項目ごと削除、となっていた。つまり、公務員制度改革を全部やめさせようとしているのだ。
本丸の本丸に手を突っ込もうとしたのだが、安倍内閣はその前に参議院選挙で惨敗し、吹っ飛んでしまった。それで、本丸の公務員制度改革は福田内閣に移った。
福田さんは、リリーフ投手であり、公務員制度改革についても小泉さんから直接に頼まれたわけでもないし、安倍さんに比べると熱意も半減している。安倍さんが買っていた、渡辺喜美さんの一匹狼的なところも、福田さんは、やや疎ましく思っているところがあり、何度か彼に「やりすぎるな」と注意をしている。
しかも、福田内閣の官房長官や幹事長は改革に全部反対だ。だから、改革は難航に難航し、僕が極秘文書を手に入れた2月の段階では、「項目ごと全部削除」になってしまっていた。改革の実現は、一時は全く絶望的になっていた。
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