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全世界でエネルギー戦争が勃発

水素ガス、いわゆる燃料電池も一番進んでいるのは日本だ。僕は、様々な自動車会社を取材したが、この分野に関しては、ベンツよりもトヨタや本田の方がはるかに進んでいる。

燃料電池の車を10年以内に何とか1000万円にしたい、として研究開発が進められている。しかし1000万円では実用化はまだまだだ。だから、水素ガスはそれほど早く出てこないだろう。

そうなると、また世界でエネルギー戦争が起こることは間違いない。

田中角栄の時代はエネルギー戦争が起き、それで彼は潰されたと僕も書いたことがある。その後日本では「エネルギーは買えばよい」と言われた。エネルギーは経済問題だと考えられるようになったのだ。

堀内光雄(元自民党総務会長)という人が経済産業大臣になって「石油公団なんていらない」と廃止してしまった。

しかしこれは違う。エネルギーは経済問題ではないのだ。エネルギーは国策であり、国対国の政治の戦いなのだ。これがいまはっきりしてきたのだと思う。

田原 総一朗(たはら・そういちろう)

1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。1987年から「朝まで生テレビ!」、1989年からスタートした「サンデープロジェクト」のキャスターを務める。新しいスタイルのテレビ・ジャーナリズムを作りあげたとして、1998年、ギャラクシー35周年記念賞(城戸賞)を受賞。また、オピニオン誌「オフレコ!」を責任編集。2002年4月に母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生たちの指導にあたっている。

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