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かつてアメリカとソ連は「冷たい戦争」を行っていた。このとき当然ソ連、つまりロシアはアメリカの仮想敵国であり、日本の仮想敵国でもあった。しかし経済も政治も共産主義ではなくなったロシアは、もはやアメリカの仮想敵国ではなくなった。

イラク戦争後にテロとの戦いだけでは戦えなくなったアメリカは、仮想敵国を作る必要が出てきた。この仮想敵国が中国である。しかし、これはあくまでも平和ボケにならないための対策に過ぎないのであって、ともに大量の核兵器を保有しているアメリカと中国が戦争をするなどという馬鹿なことにはならない。だから、日本がこれに対して「中国が脅威だ」と騒ぐのはナンセンスなのである。

このようなことから、論理的には憲法を改正すべき点があるかもしれないが、仮想敵国や有事などを強調して、今それを急ぐ必要は全くない。

安倍政権では憲法改正はできない

また、安倍政権では憲法改正はできないと思う。よほどうまい戦略を使わないと、やはり民主党が反対するから3分の2の賛成はとれない。

唯一可能性があるとしたら、民主党が参議院選挙で大敗して小沢一郎が失脚した場合だろう。そうなると民主党の党首交代だけでは済まない。政界再編の可能性が出てくるだろう。

民主党は小沢さんが代表を務める中で党内がバラバラになっている。

一方、自民党も本来は「自由民主党」という名前の通り皆が自由に意見を言えるよう雰囲気でなければならないのに、今は安倍さんの声だけが声高に聞こえるだけで、窮屈になってしまっている。この原因は自民党にあって保守リベラルであった宏池会の流れを汲む派閥の衰退にある。

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