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だから僕の番組の「サンデープロジェクト」で国民投票について論じるときは改憲賛成派と反対派を呼んで論議する。論議の結果どちらが勝とうとそれは仕方がない。結論を中立にするなんていうのは議論としてありえない。賛成と反対の両方の立場を呼んで議論をするが、議論の結果どちらが勝つかはわからない。それが公正というものだと思う。マスメディアとはそういうものだと思う。

憲法9条は“高く売れる”

前回も憲法の話をしたが、僕は憲法改正を急ぐ必然性はないと思っている。なぜならば憲法9条がありながら、イラクのサマワへ行くことができるわけだし、インド洋へイージス艦を出すこともできるからだ。

日本に憲法9条があることは極めて便利なことではないか。例えばイラクに自衛隊が行ったが、あれは水汲みに行っただけだった。水汲みに行っただけでも「憲法9条がありながら我々はサマワへ行ったんだ」と言うと、アメリカに感謝される。「憲法9条がありながら苦労してイージス艦を出したよ」と言うと感謝される。

日本を“高く売る”ためには、今の憲法9条は都合が良いのだ。

もしも憲法が改正されて自衛隊が自衛軍になって、日本が“普通の国”になったならば、アメリカは日本に対して、イギリスと同じように「お前も戦え」と言うだろう。今は憲法9条があり、アメリカもそれができないことを知っているから、「せめて水汲みにいってくれ」となっている。アフガンにも、カナダなど他の国は上陸しているが、日本は上陸せずに済んだのは憲法9条のおかげだ。

日本を安売りする必要はない。ただ、日米の関係は非常に重要であるし、日本がアメリカに協力しなければならないのに今の憲法のせいでそれができないという事態が起こる可能性がある。国際貢献の中身が具体的に問われて、それがどうしても憲法9条改正を伴わないと実現できない場合に、そのタイミングで憲法改正を考えればいいのではないのか。

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