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安倍と中川という絶妙なバランスを維持せよ

安倍内閣はこんな危機的な状況の最中に内ゲバをやっている場合ではない。

多くの新聞は参議院選挙の前ではなく、選挙後に幹事長が変わるだろうと書いている。僕は、中川に代わる幹事長がいるのかなあと思う。もし変わったらさらに悪くなるのではないか。

今、日本のナショナリズムがある種高まってきているのは仕方のないことだとも思う。

戦後の日本では、これがあまりにも抑えつけられてきた。明治以降の日本の歴史は悪だと教えられてきたが、そうではなくて、良いところもあれば悪いところもあると、自分たちの歴史にもう少し誇りを持ちたいという気持ちがあるのは当然で、今それが出てきている。

ただ、行き過ぎは危険だ。特に僕らの世代は戦争を知っているので、ナショナリズムが行き過ぎると危ないということはよくわかっている。

だから、たとえ性格が合わなくても、これからの日本をうまく舵取りしていくには、右の安倍さんとややリベラルな中川さんの二人がバランスを取ってやっていくべきなのだと思う。

田原 総一朗(たはら・そういちろう)

1934年滋賀県生まれ。早大文学部卒業後、岩波映画製作所、テレビ東京を経て、フリーランスのジャーナリストとして独立。1987年から「朝まで生テレビ!」、1989年からスタートした「サンデープロジェクト」のキャスターを務める。新しいスタイルのテレビ・ジャーナリズムを作りあげたとして、1998年、ギャラクシー35周年記念賞(城戸賞)を受賞。また、オピニオン誌「オフレコ!」を責任編集。2002年4月に母校・早稲田大学で「大隈塾」を開講。塾頭として未来のリーダーを育てるべく、学生たちの指導にあたっている。

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