このページの本文へ
ここから本文です

日本の行く末を左右する安倍・中川不仲問題の全真相

2007年3月15日

今、ほとんどの新聞やテレビで安倍普三首相と中川秀直幹事長との間の溝がどんどん広がっていると報じている。まるでマスメディアが安倍と中川が分裂するのを歓迎しているようにも見える。実はこの問題を安倍首相も中川幹事長も深刻に受け止めている。

清和会分裂のころからの確執

もともと安倍首相と中川幹事長はキャラクターが違う。

中川幹事長は新自由クラブ出身だ。新自由クラブというのは、河野洋平さんを中心に田中角栄の金権政治を嫌がって分かれてできた新党で、そこに彼は入った。ここから自民党に入党し、森派に入ったわけで、最初からの生粋の自民党員ではない。

自民党で一番嫌がられるのは、自民党にいて一度抜けてまた戻ってくる人。船田元や太田誠一など色々な人がいるが、現に、戻ってきた人で優遇されている人はほとんどいない。そういう意味では中川さんも新自由クラブ出身だということで、自民党の人たちは「俺たちとちょっと違う」という意識がある。よそ者意識とまではいわないが、純粋の自民党員ではないんだ、と見ている。

そしてもう一つ。実は二人の間には、清和会の分裂の際にできた溝があった。亀井静香さんや中川昭一さん、平沼赳夫さんといった人たちが会を割って出たが、本当は安倍さんの考え方は亀井さんたちと近かった。例えて言えば、亀井さんや中川さんはがむしゃらに事を進める“肉食動物”、それに対して残った人はどちらかというと穏健な“草食動物”だった。安倍さんも本当は“肉食動物”だ。

その分裂のときに、森喜郎さんの下で色々と画策したのが中川秀直さんだった。中川さんは新自由クラブから入ったために、森さんのために何でもやるという忠誠を誓った。だから森内閣の最初の官房長官になった。森さんよりも、亀井さんや中川昭一さんに近かった安倍さんは、こうした中川秀直さんの振る舞いにそのときから抵抗があったわけだ。

さらにいえば、小泉純一郎、亀井静香、橋本龍太郎、麻生太郎の4人が総裁選に出馬表明をしたときに、橋本さんは亀井さんと組んでいれば、勝った可能性が高い。それを安倍さんが、亀井さんに小泉支持を頼みに行った。

(全 8 ページ中 1 ページ目を表示)

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る