改革を後回しにすれば傷口が深くなる
(4)麻生政権は、民主党など野党に対して、明確な“対決型”で臨むだろう。この点は、福田首相の協調姿勢とは異なっている。
麻生首相と小沢一郎民主党代表という2人の武闘家政治家の対決は、国会審議をも大きく変えていくだろう。
さて、自民党総裁選挙で逆風にさらされた中川秀直、小池百合子氏ら改革派はどうなるか。私は今回の小池氏の46票という得票は選挙環境から見て、かなりの善戦と評価している。
総裁選では行政改革や官僚改革は実質的な争点にはならなかったが、総選挙では一転して最重要のテーマになることは間違いない。
車が坂道を登れないのは、車の構造的欠陥のせいであって運転手のせいばかりではない。運転手が交代すれば坂道を登れるわけではない。統治構造(政治と行政の仕組)を変えなければ車は一寸でも前に進むことができなくなっている。自民党総裁選で封印された改革論争は目前の総選挙で徹底的に行われるべきだ。
改革は後回しにすればするほど傷口が深くなる。自民党の改革派と小沢民主党の奮起に期待する。
また、麻生新首相は、記者会見で「難題に立ち向かう」ことを誓った。それなら、統治構造の根本的改革という最大の難題に立ち向かってほしい。それを吉田茂元首相も願っているはずだ。
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