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秋には“行革断行派”と“行革偽装派”の対立か

中川氏は4月29日、都内の街頭演説でこうも言っている。(6月1日毎日)

「行政の無駄を省くべきだという派と、行政の無駄はもう無いという派の対立が秋に始まるような予感がする。この戦いの結果、政界再編が起こるかもしれない」

多くのメディアではこの政策を、経済成長を重視する「上げ潮派」と増税志向の「財政再建派」の対立としているがそれは間違っている。

正しくは、“行革断行派”と“行革偽装派”だろう。

懸案であった「公務員制度改革基本法」の改正も民主党との合意を経て実現した。府省の幹部人事も、運用次第では大きく変わる可能性もある。実質的な人事権を握った官房長官の姿勢が改革の成果を左右する。ささやかな一歩前進だが、これは孤立無援状態でもめげずに奮斗した渡辺喜美行革担当相の突破力のたまものだ。

これで政治は秋に向けて、重要政策を軸にした“大政局”の様相を呈してきた。その主役は中川秀直氏とそれに呼応する世論の動向である。

田中 秀征(たなか・しゅうせい)

1940年長野県生まれ。東京大学文学部西洋史学科、北海道大学法学部政治学科を卒業。83年衆議院議員に初当選。93年6月に自民党を離党して新党さきがけを結成、代表代行。自民党時代は宏池会(宮沢派)に所属。細川政権の発足に伴い首相特別補佐。第1次橋本内閣で経済企画庁長官。現在、福山大学教授。「民権塾」主宰。

最近刊の「判断力と決断力」(ダイヤモンド社)をはじめ、「日本リベラルと石橋湛山」(講談社)、「梅の花咲く 決断の人 高杉晋作」(講談社)、「舵を切れ 質実国家への展望」(朝日新聞社)などの著書がある。

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