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小沢さんは小泉さんをほめればいい

2007年3月1日

(田中 秀征=福山大学教授)

新聞などの世論調査で、安倍晋三内閣の支持率低下に歯止めがかからない。多くの調査で、支持と不支持が逆転する危険水域に入っている。

ところが、安倍内閣と自民党の不人気にもかかわらず、野党第一党の民主党の支持率は一向に上昇しない。それどころか、自民党と歩調を合わせるように支持率が低落している。

要するに、自民党という家から出た人たちが民主党という家に入らず、外(無党派)を徘徊しているのだ。

安倍内閣が支持率を低下させている最大の要因は、「改革に疑念が生じている」ことであろう。そして、自民党を離れた人たちが民主党支持に向かわないのは、民主党が一層改革に不熱心だという印象を与えているからではないか。

小泉支持者ほど、安倍首相への評価が低い

そうすると小沢一郎民主党代表がやるべきことは明確だ。

まず小沢さんは小泉さんをほめたらいい。小泉改革に一定の評価を与えたらいい。

なぜなら、安倍内閣発足以来、自民党を離れた人の大半は、かつての熱狂的な「小泉支持者」とみられるからだ。

私は大学で学生たちに「小泉政治の評価」と題するレポートを提出させた。予想はしていたものの、小泉政治に対する学生たちの評価の高さに驚いた。概算8割は、小泉政治を積極的に評価していたのである。その理由はさまざまだが、やはり「改革姿勢」と「政治手法」に対する評価が際立っていた。

また、小泉政治に対する評価の高い学生ほど安倍政治に対する評価が逆に低いことも分かった。

安倍内閣が発足した当時の高支持率は、おそらく「小泉支持者」がそのままとどまっていたからだろう。小泉前首相が支持した安倍首相をお手並み拝見とばかり、様子見を決め込んで残っていたと推定できる。

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