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そのまんま東知事に期待する

2007年1月25日

(田中 秀征=福山大学教授)

元タレントの「そのまんま東」氏(本名は東国原英夫、以後東氏と記す)が宮崎県知事選に出馬して圧勝。全国的話題となり、中央政界にも衝撃を与えている。

ひそかに彼に注目してきた私は、この結果を歓迎し、今後の彼の活動に期待している。

勝因の1つは、小泉支持者が無党派に変わったこと

彼の勝因は、1)変化を求めた選挙環境と、それに対応する彼の2)知事としての適格性にあるといってよい。

夏の参院選を控えて各党はそれなりの努力を重ねている。それにもかかわらず、有権者の既成政治への不満や不信は募り、自民党も民主党も共に失速している。

朝日新聞の世論調査によれば、2005年の「郵政選挙」後に27%であった無党派層が、現在45%に達している。自民と民主の両党の間に巨大な無党派の空洞が生まれ、しかも拡大している。

おそらくこれは、自民党の「小泉支持票」の相当部分が離反し、それを民主党が吸収するにいたっていないことを示しているだろう。

この政治状況は、1992〜1993年に細川新党(日本新党)が大躍進を遂げた当時を想起させる。小選挙区となって、新党ができにくくなったために、無党派層がマグマのように蓄積されるようになった。

こんな政治状況が今回の選挙環境の底流にある。この行き場のないマグマが、知事選などの首長選挙で格好の候補が得られれば、一気に噴出するのだ。

官製談合事件で前知事が逮捕されるという事態も、もちろん東氏の当選を後押しすることになった。しかしこの一件がなくても彼は小差で勝ったかもしれない。それほど現代の政治不信、行政不信は根深い。それは保守王国と言われ岩盤のように固定化した政治構造で知られた宮崎県も例外ではなかった。同じ不祥事で出直した福島県や和歌山県も対応次第では同じ結果が出ただろう。

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