このページの本文へ
ここから本文です

関西は一丸となって海外観光客を誘致すべきだ

2008年7月22日

先日、全国紙と大阪観光大学の共同開催によるシンポジウムで特別講演を行い、パネルディスカッションにも参加した。シンポジウムのテーマは「観光交流時代のアジアと大阪〜食べあるきが大阪をおもろい街にする」で、大阪の食文化を強みにしてアジア、特に中国から観光客を誘致しようとする討論会だ。

今や中国は、外国からの観光客を受け入れる国というだけでなく、海外へ中国人観光客を送り出す国にもなっている。07年の統計によると、中国人の海外渡航先はすでに134カ国・地域に及び、海外渡航人数は延べ4096万人に達した。今年は上半期だけですでに2160万人になり、年間では4500万人を超えると予測されている。

ここで二つのポイントを強調したい。まずは海外に出る人数の多さと急激な成長スピードだ。もうひとつは旅行先の多様化である。旅行先がここまで増えてくると、中国に近い日本を選択する機会も多い。上海の地下鉄乗換駅「人民広場」はいつも利用客でごったがえしているメインステーションだ。そこに、温泉などをアピールした新潟県の巨大な観光広告がある。大阪に限らず、日本の地方自治体はみなあの手この手で中国人観光客誘致に力を入れている。はたして大阪には中国人が興味を持つ魅力があるのだろうか。

シンポジウムでの私の演題は「中国から見た関西の魅力」だ。講演のなかで私は、特に大阪にこだわる必要はなく、多彩な都市文化が共存している関西圏こそ魅力がある、と強調した。

拙著『これは私が愛した日本なのか』のなかで、私はかつて留学していた京都について次のように書いている。「嵐山の森の小道を彷徨(さまよ)うようにぶらぶらするのが好きだ。目に沁みるような緑のなかで風と木の葉の囁きに耳を傾ける。秋は燃えるような紅葉を背景に流れる清流をじっと見つめる。心も体も洗われる思いがする。冬は冬で、きりりとした寒林に隠れた寺の屋根の一角が見える。粛殺(しゅくさつ)とした雰囲気のなかに古都の厳かさが伝わってくる。」

(全 3 ページ中 1 ページ目を表示)

あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る