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中国人の評判が悪い日本への観光旅行

2007年7月17日

6月下旬、長崎で講演をした。日本企業の中国進出を中心に語る予定だったが、事前に主催者側から要望が来た。「中国人観光客の誘致についてもぜひ触れてください」。この7月から、私は山梨県観光懇話会の委員に就任した。山梨県が効果的に中国人観光客を誘致するための意見とアドバイスを求められている。

地方自治体が中国人観光客誘致に興味を持つのは理解できる。2006年に観光やビジネスなどで日本を訪れた中国人は前年比24.3%増の81万1700人に達しだ。今年は確実に100万人を超える勢いだ。中国人の訪問国先として年間100万人を超えるのは、シンガポール、タイに続き三番目が日本となる見込みだ。日本を訪れる中国人訪問客は確実にかなりの速いスピードで増え続けている。

各地方自治体がどのような体制で中国人観光客を迎えればよいのか、この質問に対する回答は他の機会に譲るとして、今回は、意外と中国人観光客にとって日本は評判がよくない、という実態を理解していただきたい。ここで、私は意図的に言葉を使い分けている。中国人訪問客と中国人観光客だ。訪問客の中には観光客のほかにビジネスなどで日本に渡航してきた人も含んでいる。評判が悪いのは観光客のほうだ。

中国人観光客を受け入れる日本の旅行会社の社員が私の事務所を訪ねて言った。「この間、私がアテンドする中国人観光客の宿泊先を日本の五つ星ホテルにした。泊まった中国人観光客から『日本にもこんな高級ホテルがあったのですか』という感激の声を聞き、それ聞いた私は返す言葉もなかった」というのだ。この社員はさらにこう指摘している。「中国国人観光客の多くは、中国で日本への旅行を申し込む際に中国側の旅行社から『日本のホテル事情は非常に貧相だ』と聞かされている。だから、そんな驚きの声が出たのだ」。

日本へ観光で訪れたいと思う中国人は増えているが、香港・マカオや、中国のハワイといわれている海南省三亜などと一緒に日本へのツアーも低価格競争にさらされている。この間私は、トラベルジャーナルという業界紙で次のように指摘した。5泊6日のコースなのに、5000人民元台(約10万円)という旅行代金の設定があまりにも低すぎる。これでは日本側の受け入れ意欲を大きく削いでしまう。エアチケット代を除くと、日本の旅行社側は4万円の予算で東京、箱根、京都、名古屋、大阪と観光地を回っていくコースの交通費、食事代などを負担する。利益が出ないどころか、下手をすると赤字になってしまう。

少しでも支出を抑えるため、最初の夜と最後の夜は空港周辺のホテルでの宿泊とし、空港とホテルの移動はホテルのシャトルバスを利用して済ませる。食事も昼は1000円、夜は1500円という金額設定となっているが、実際はこの厳しい金額設定も守れない場合もある。

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