レポートによると、チケットの価格差は販売システムの違いにも起因するという。
上海では、チケットの販売元は公演場所である上海大劇院とインターネット販売代理店1社と在来の販売代理店1社だけで流通関係がすっきりしており、中間マージンがあまり発生していない。一方、北京になると、販売ルートが混乱しており同じミュージカルなのに販売ルートが20以上もある。それにもかかわらず、一次販売代理店、二次販売代理店と流通経路が混乱しているため、かなりの中間マージンが発生しているらしい。やはり、販売代理店の多さが競争を促すという経済論理が成り立っていない。
さらに、官僚社会の北京では、チケットの無料贈呈も公演の主催側に大変な経済的負担をかけているという。上海では、メディア関係者や政府役人への無料招待券といっても、そのチケット代はスポンサーなどが間接的に負担する場合が多い。劇場側から見れば、収入が減ることはないのだ。
コンピュータには、贈呈用のチケットの行き先、購入者についてのデータがはっきりと残る。スポンサーに提供するチケットは、その協賛費用の15%以内と明確に決められている。劇場の支配人であっても勝手にチケットを贈呈することはできない。北京である外国の芝居が上演されたとき、売上予算4300万人民元のうち、政府機関の求めによって700万人民元に相当するチケットが贈呈されていた。しかも、贈呈されたチケットはいずれも一番いい席だったという。
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