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中国駐在幹部のセクハラ対策も企業リスク管理の一環

2006年11月6日

9月下旬以来、中国のインターネットでは、ある事件についての熱い議論が繰り広げられている。まず、事件の大まかな経緯を簡単に説明しておこう。

現地資本の機械製造の会社で営業を担当する中国人の若い女性Aさんが、外国企業の顧客を連れて会社見学に来たことのある別の現地資本会社で資材調達をしている中国人の男性に電話をかけ、2日前に出した見積書に対する返事を確認しようとした。すると、男はインターネット・チャット・システムで話そうと誘い、仕事の話以外に、恋人はいるのか、どれくらい勤務したのか、などいろいろと雑談をした。それから数日後、男から機械を売ってくれないかと打診が来た。いままで取引に成功した経験のないAさんは喜んだ。そこへ「一夜をともにしてくれ」と男は条件を出してきた。同時に、「ちょっと工夫すれば、この取引であなたは数万元の儲けを手にすることができる」と悪知恵を入れようともした。こうした「取引」を噂では耳にしたことがあるが、彼女は応じようとはしなかった。そこでとぼけてみた。「一夜をともにするとは?バーで一晩飲み尽くすの?」男は単刀直入に来た。「いや、バーではあまり面白くない。ホテルへ行こう。」

Aさんはこの一部始終を画像データにして保存していた。午後泣き続けた後、この画像データをインターネット上に公開した。多くの人に同情され、大きな話題になった。やがて誰かがこの男を突き止め、男の名前、勤務する会社、住所、写真をネット上に公開した。Aさんはさらに男が取引している欧米、中東、アフリカの貿易会社に情報を流そうとしている。

一見、日系企業とは関係のなさそうだが、私から見れば、中国で勤務する日本人に警鐘を鳴らす必要性を痛烈に感じた事件である。旅の恥はかきすてだと信じる日本人は、現地企業内での地位、そして中国の物価と比較して多額の駐在手当や出張手当を支給されていることで錯覚を覚え、日本では決して起こすことはない破廉恥なことを、中国に行くとしばしば大胆にも実行に移してしまう。

例えば、食事の後、接待をする下請け会社の社員に平気で女性の世話を強要する。もちろん必要な出費も相手に求める。まあ、世の中によくあることなので、私も別に聖人君子を求めていないし、いちいち目くじらを立てるまでもない。しかし、ものには限度がある。それを超えると大やけどをする危険がある。私はそのような限度を超えた実例を意図的に集めようと思ったことはない。しかし、取りあげればきりがないほど多数の実例を知っている。三例ほど紹介しよう。

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