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中国人労働者をどう束ねるか?(2)〜褒章と罰則を活かそう!

2007年3月12日

(原 奈緒=北京衆邦創業投資顧問事務所)

前稿では、工場を上手く回転させるために、中国人労働者に「我々が求める常識」について、みっちり教えていく必要があり、教育次第では、日本以上の成果が上がるということを指摘しました。今回は「褒章と罰則」という、いわば「飴と鞭」を活用しながら、労働者を管理していく必要があるということを、述べていきます。

罰金が伴わない規則は守られない

私はいつも自宅近くのローカルの美容室を活用しています。先日、残業の後に美容室に行ったところ、オーナーがいなかったために、10人程の従業員がだらけきって過ごしていました。彼等は私が入ってきたのを確認すると、勝手にテレビの歌番組を点けはじめます。従業員二人掛かりで毛を染めてもらいましたが、テレビに美しいアイドルが登場すると、従業員はポカンと口を開けながら、ボーッとテレビに見入り、手を休めてしまいます。

あまりの見入りっぷりに、「あんたたちは、そんなにテレビが好きなのか?」と聞いたところ、面白い回答が返ってきました。なんでも、その美容室ではお客がいる時でなければテレビを見ることが許されず、お客がいないときに勝手にテレビを見ているのがオーナーに見つかった場合、一人当たり50元の罰金になるのだそうです。彼等の月給は600-800元程度でしょうから、罰金は正直、痛いはずです。今回の情景は、うるさいオーナーが留守で、お客がたった一人の時に、従業員が、普段はゆっくり見られないテレビを、憚ることなく、十二分楽しむということだったようです。

日本でも、例えば「遅刻はいけない」など勤務上のルールはありますが、一般的に従業員の自覚が強いですから、罰金を設けなくても、たいていルールは守られていると思います。しかし、ここ中国では「規則で禁止されている」と口で言っただけでは、なかなかルールは守られません。

最近の中国の交通マナーは10年前と比べれば格段に向上していますが、それは道路警察部門が交通違反の取り締まりに力を入れているからです。1990年代後半、私は社用車で通勤していましたが、会社の運転手さんの運転は警察官がいるところと、いないところ、或いは監視カメラがある場所と無い場所では、明らかに違う運転をしていました。現在の道路警察部門は更に強化されていて、立体橋の上などの監視カメラから高速道路を撮影し、交通違反の車両のナンバーをチェックして、罰金を科したり、インターチェンジで検問を行ったりしています。我が家の車も、違法駐車でレッカー車に運ばれ、罰金を取られたことがあります。

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