中国人が望む、日本の社会貢献
「中国人はテレビや新聞が好きなので、日中友好のためにも、日本はもっと寄付活動や、社会貢献を、テレビや新聞、ラジオで宣伝したら?」とは、中国人の友人の弁です。日中の経済交流が盛んで、日本と関わる業務に携わる中国人が増えている今、日本の社会貢献を宣伝することを求めている中国人も決して少なくはないのです。日本のイメージが良くなることは、彼らにとってもメリットになるからです。また「中国人が喜ぶような社会貢献をするのも重要」とも彼等は指摘します。
中国人の友人によると、70年代、80年代に日本から「日本の中古設備の中国への寄付」があったそうですが、「日本は不要なごみ設備を、中国に押し付ける」と不評だったそうです。我々日本人が中国に好意をもつことは非常に良いことではありますが、受け取る側がどう感じるかと考えることも必要だということです。
例えば1998年頃に、南京大虐殺当時の日本軍兵士「東司郎(中国で報道された名前。実際には仮名)」が、贖罪(しょくざい)の気持ちで中国大陸を訪れているのですが、中国の報道では、彼の贖罪の気持ちよりも、むしろ彼が語る昔の残虐行為にスポットが当てられていたように私には感じられました。例え本人が好意や贖罪の気持ちでしたことであっても、受け取る側の事情によっては、好意が好意と受け取られないこともあるということを自覚し、相手をよく観察することも重要です。
私の社会貢献アピールの経験
せっかくなので、「こういったこともできる」という参考のために、私の社会貢献アピール経験も紹介させて頂きます。私は2003年5月のSARSの時に、地元の新聞社「北京娯楽信報」を通じて北京市政府に1万元を寄付し、それが新聞に報道されています。(写真)。地元の娯楽誌ですから読んでくれる人も多かったらしく、日系オフィスビルに勤める中国人運転手さんから「原さんのことは、運転手仲間の間で噂になった。感動したよ。」とコメントを貰ったものです。

注:記事は中国の記者が書いたものですので、事実がかなり脚色されています。私が言ってはいないことが、私の発言として書かれている部分があり、面白いものです。
どうせ寄付をするのであれば「日本人が中国の大衆に対して関心をもっている」と大々的にアピールした方が、「中国人に親しみを持ってもらうための投資」と考えた場合、ずっとお得であるように思います。また打算的な話ですが、すでに中国への好意を示しているのですから、将来日中間に問題が発生しても、その「中国への好意」が少しでもリスク回避に繋がるのではないかという期待もあります。
「寄付活動がリスク回避に繋がる」というのは、甘い期待なのかも知れません。しかし、どうせ寄付という形でお金を出すのであれば、自分や、自社、広くは日本のためになるような使い方をしたいものだと私は考えてしまいます。特に中国に赴任してからというもの「お金を稼ぐのは容易ではない」と深く感じるが故です。
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