このページの本文へ
ここから本文です

中国消費者の権利意識と品質問題

2006年10月30日

(原 奈緒=北京衆邦創業投資顧問事務所)

中国では商品の品質問題など、消費者問題が重視される傾向にあり、中国の政府機関による検査が厳重になっています。本稿では消費者問題の現状と、その背景を紹介します。

消費者問題を浮き彫りにした「SK-II」事件

9月末に、中国では「SK-II」事件が話題になりました。私がSK-II事件についてはじめて目にしたのは、9月21日の中国の地元局によるテレビ報道でした。中国の百貨店に消費者が返品を求めてカウンターに押し寄せる情景を放映しており、女性アナウンサーが「日本ブランドのSK-IIが、、、、」と口火を切って報道していたのが印象的でした。

「SK-II事件」とは、広東出入国検験検疫機構により、日本から輸入されたSK-IIの基礎化粧品やファンデーションから中国の重金属であるクロムとネオジムが検出され、中国で消費者が返品を求める騒ぎが発生し、その結果SK-II製品の販売が行われなくなったという事件です。22日に北京の有名一流デパート、太平洋百貨を訪れましたが、すでにカウンターが閉鎖されていました。

閉鎖されたデバートのカウンターと販売停止のお知らせ

この事件に対して、「日本が5月末から導入したポジティブリストによる中国産農産物への検疫強化に対する報復措置との見方も出ている」との報道もあります。そういった側面も無いとは言えませんが、私は全く別のとらえ方もできると考えます。それは、「中国では消費者の権利意識が高く、消費者問題が重視されており、中国の政府当局による品質安全検査が厳重になっている」という事実を表す格好の事例である、ということです。

(全 3 ページ中 1 ページ目を表示)

あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る