中国産食品の安全対策、香港を見習え
信頼しきっていた日本メーカーの食品でさえも賞味期限を偽って販売していたことが明るみになるなど、最近食品の安全性に対する問題が深刻になっている。農水産物や食料加工品の多くを輸入に頼っている日本にとって、海外からの輸入食品に関しても気をつける必要があることはいうまでもない。
単に現地での生産・検査体制にとどまらず、現地に進出し現地で原料を調達し食品に加工している日系メーカーの輸入食品にも気を配らなければならない。日本の輸入食品の14%(重量ベース)が中国から、中国からの輸出食品のうち34%(金額ベース)が日本向けであるといわれており、中国から日本に輸入する食品の安全性も見過ごすことはできない。
ここで、手本となるのはやはり香港だ。香港は食料の総てを輸入に頼っている。野菜類の大半を広東省から輸入している香港では食品の安全性についてかなり神経をとがらした議論がなされている。高度成長と共に環境汚染がクローズアップされている広東省が身近な存在だけに香港市民も他人事ではなくなってきているのだ。
連日報道の安全性問題に市民が厳しい目
まず、中国の食品安全性に関する香港での報道について一部を紹介しよう。広東省工商局の発表では深セン、広州、東ガン、潮州など省内で販売されているピーナッツ油82品目のサンプル検査の結果、全体の34%に当たる28品目が脂肪酸組成や酸価が標準値を超えて不合格であったという。これは即ち、純度が基準に達していない、製造から日数が経ちすぎているというものだが、香港でも売られており問題視された。ところが、新聞「星島日報」によるとメーカーは「中国本土向けと香港向けとは品質が異なる」という言い訳をしている。
やはり星島日報は、北京市内の飲食店でサービスに出されるお茶(500グラム2〜3人民元の比較的安い茶葉)に基準値を超える農薬と重金属が含まれていたと報じている。北京市では茶葉の残留農薬に厳しい基準を設けてはいるものの、工商局も衛生監督署も飲食店での茶葉を検査したことはないとのことだ。
広州市のスーパーで偽の黒米(黒もち米)が出回ったこともある。黒米は白米の2倍以上の値段で売れるので、白米に食品添加物や合成色素で着色して販売しているらしい。実際に中国本土産の黒米を水に浸すと色が落ち異臭がしたとの報道もある。この程度ならばインチキ商法で済まされるかもしれないが、国家検疫験検総局が広東、福建、上海など13省・市で製造したソーセージと肉を検査した結果、65社・82種類以上の食品から人体に有害な防腐剤、着色剤、細菌が検出されたという報道もある。
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