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実は、Tai氏にはOKASHI LANDを中国大陸でも展開する計画がある。2006年から、深せんや東がんなど、まずは広東省を中心に展開する。追い風はCEPA(中国中央政府と香港特別行政区政府との間の自由貿易協定)だ。食品・飲料の関税は平均53.6%と高率であったが、これがCEPAによってゼロとなる。すでにCEPAを利用して月餅とか高級醤油などは香港から中国へ輸出されている。特に香港製食品の有利な点は、原料を世界中から最も安く入手できるという点だ。

日本のお菓子メーカーにとってOKASHI LANDは、(1)自社ブランドを中国大陸へ宣伝できる機会であるとともに、(2)中国大陸での販路を拡大する手段---になる。つまり、香港には中国大陸からの観光客が年々増えている。2005年9月には香港デイズニーランドが開園するなどで、香港政府は観光客が地下鉄などに殺到するリスク対策も検討している状況だ。空港内にも店舗を展開しているOKASHI LANDは確実に日本のお菓子のショーケースとなる。

そして、OKASHI LANDの中国大陸展開によって販路が広がる。すでに、広東省に製造工場を持っているお菓子メーカーにとっては、現地から供給できるメリットが出てくるだろう。中国大陸に工場を持っていないお菓子メーカーは、先に述べたCEPAを活用した香港企業との提携も魅力的だ。中国大陸では小麦粉が高騰しているというリスクがあるが、香港では小麦粉に限らず原料を安く手当てできるというメリットもある。

さらに、食品には他の産業製品のように付加価値を付けにくいという問題があり、模造品が出ると一挙に商品価値を失うというリスクもある。これに対しても、中国ビジネスに対するリスク管理に優れた香港企業と組むことは否定できない。

なお、8月11日〜15日まで香港のConvention & Exhibition CentreでHong Kong Food EXPOが開催される(漢方と健康産業展示会も同時開催)ので機会があれば見にゆかれることをお勧めしたい。また、香港貿易発展局と日本香港協会は秋に中国華南地区に食品ミッションの派遣を計画中なので決まり次第改めてご紹介する。

南船 北馬

長年商社で海外取り引きに従事。

ニューヨーク、ロンドン、香港、北京と20年近くを三極で過ごす。

中国との取り引きは1970年代から経験。

北京には天安門事件後に駐在。 欧米での長い経験と香港企業との付き合いも深く、海外経験が中国中心の中国通とはやや異なるクールな見方を持っている。

現在、日本香港協会理事長。

デンマーク、カナダ、旧東欧圏諸国などとの経済交流にも積極的に参加している。

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