香港で人気がある日本のお菓子、中国進出の有望食品
今回の食品セミナーでは、香港Four Seas Group社(四洲集団)の創始者で会長のStephen Tai(戴 徳豊)氏も講演した。Tai氏は1971年に同社を興し、今では香港を代表する菓子の輸入・販売企業に育てた。グループ年間売上額は約300億円(香港内の数字)。菓子の輸入・販売だけでなく、香港と中国大陸に工場を17持ち世界中から原料を輸入し菓子の製造も手がけている。また、各種レストランも経営している。
Tai氏は、日本製の菓子が高品質であるとともに、洗練されたパッケージのセンスに目をつけた。ところが、高価額で全くなじみのない日本の菓子をどの菓子問屋も扱おうとはしなかった。偶然日本で菓子のテレビ・コマーシャル(TV CM)を見たことで、販売の決め手はこれだと直感し、香港の菓子業界としては始めてTV CMを投入。驚いた小売店からの問い合わせで問屋も動き、一気にTai氏が扱う日本の菓子が店頭に並んだ。
菓子の販路は、起業と同時に香港の流通業界で台頭してきたスーパーやコンビニと協力、1980年代から進出してきた日系スーパーとも協力して一気に拡大した。販路の拡大に合わせて、日本の菓子メーカーからの供給も安定させる努力もした。日本の菓子メーカーとの信頼関係が築けたのは、日本においては原料となる乳製品の輸入ができず高価な国産品を使用しなければならない、砂糖も輸入関税が高い、といったお菓子メーカーの事情をTai氏が十分承知していた点が大きい。
さらにTai氏は、約10年前から香港に小さな自社ショップ「OKASHI LAND(零食物語)」(写真3)を展開するまでに至った。そこでは日本製の菓子を(ブランド、包装も日本でのものと同じ、カタカナ、ひらがなも書いてある)そのまま販売した。中高生とか若い女性に人気を博し(写真4)、今では空港店を含め香港に64店舗ある。

写真3 OKASHI LANDの店舗

写真4 OKASHI LANDの商品は中高生に人気だ
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