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「インドは中国より遅れているのか?」これは昨年インドを訪問した際に感じた疑問の1つだ。もちろん、もともとの国の成り立ちが違うので、中国と単純に比較するのは難しい。世界銀行によると、中国のGDPは世界第4位、インドは世界第12位(2007年時点)であり、中国が経済規模ではリードしている。インドは道路・電力・物流などのインフラ整備の面では、中国より遅れていると言われる。

インフラ整備というと、インド南東部・チェンナイのある事務所を訪問した際のエピソードを思い出す。まず、訪問したオフィスの入口に窓ガラスが入っていない。事務所の人に聞くと、半年もこういう状態が続き、これでは冷房も効かないし、虫が入ってくるため1階部分はほとんど使えないとこぼしていた。また、大都市のニューデリーやムンバイなどでも舗装されていないでこぼこの道路があり、ホテルのレストランで食事をしている時でさえ停電したこともあった。しかし、インド政府もインフラ整備の必要性は認識しており、今後は改善が見込まれる。

「ソフト」のインドと「ハード」の中国

一方、「ソフト」と「ハード」という点で見ると違った側面が見えてくる。よくインドはサービス業の国、中国は製造業の国と言われる。実際、2007年度にはインドのGDPの62.9%をサービス業、中国のGDPの43%を製造業が占めている。

インドと言えばITのイメージが強く、ソフトウェアのオフショア開発では中国よりも高度な内容を依頼する企業が多い。私が日本から持っていったパソコンの調子が悪くなり、ネットワーク接続もできなくなった時に、ホテルのインド人技術者が私の日本語OSのパソコンをいとも簡単に設定してくれたスピードには驚いた。もちろん彼は日本語が読めないのだが、設定に必要な情報の位置など頭に全て入っているのだろう。要は、ITといっても設備などハード面ではなく、やはり人の頭脳や技術というソフト面が強みなのだ。

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