中国乗用車市場、販売不振でメーカーに黄信号
中国の乗用車メーカーが2004年に経験した低迷が、4年後の今日再び繰り返される恐れが出てきた。
業界団体の全国乗用車情報連席会が7月中旬に開いた年央会議で、各自動車メーカーが上半期の販売情況を報告した。その結果、7社以外は年間計画販売台数の半分に届かなかった。半期で約12%しか達成できていないメーカーもあった。
多くの在庫が発生か
自動車市場調査会社の米・CSMワールドワイド上海事務所で新興国自動車市場予測を担当する張豫氏によると、同社は年初の年間販売台数600万台という予測を変えることはないが、これは合計700万台という自動車メーカーの楽観的な販売予測よりもはるかに低い数字であるという。
また、同じく調査会社のJDパワー アジア・パシフィック中国エリア代表者の梅松林氏は本紙の取材に対して次のように語った。「最新の調査報告で、JDパワーは、中国乗用車の販売台数予測を、年初の620万台から595万台に緊急修正し、目標から4%引き下げた。この調整によって、今年の乗用車販売台数は前年比9.7%増の542万台となるが、増加率では2003年以降で初めて1ケタとなる」
全国乗用車情報連席会のデータによると、今年の上半期に従来の販売計画を達成したメーカーは一汽マツダ(達成率57.7%)、上海VW(同54.6%)、一汽VW(同50.3%)、東風ホンダ(同52.7%)、一汽シャレード(同50%)、吉利(同67.3%)、奇瑞(同69%)の7社である。
達成状況からみると、吉利や奇瑞の達成率は3分の2を超えているが、だからと言ってこの両社の上半期の販売業績が突出しているということではない。「販売データには輸出台数も含まれており、外資企業には輸出量がないからだ」と張豫氏は見ている。奇瑞の今年の目標は30万台だが、昨年1年間の奇瑞の輸出を含む販売台数は38万台を超えている。同様に、吉利は昨年の販売台数が17万8000台であるのに対して、今年の目標はわずか15万台である。
「昨年から今年年初までの市況が非常によかったため、一部のメーカーは非常に楽観的になり、次々に今年の生産販売目標を高く設定した」。これも一部のメーカーで、計画と実際の達成率とがかけ離れたものとなった原因だと張豫氏は考えている。
(全 3 ページ中 1 ページ目を表示)
あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください
この連載のバックナンバー バックナンバー一覧へ 画面先頭に戻る
- 中国ショッピングサイトvs.トイザらス 300億元玩具市場で激突 (2008/10/03)
- 中国の新エネルギー車推進政策、年内にも発表か? (2008/09/26)
- 歴史的なチャンスを迎える中国の原子力発電 (2008/09/19)
- エアコンの省エネ新基準確定、在庫1500万台に中国メーカー困惑 (2008/09/12)
- 中国の家電輸出は冬の時代に? 今後の選択は自社ブランドかOEMか (2008/09/05)


