中国版高精細光ディスク「CBHD」が始動〜マスターディスク生産ライン第1号が完成
中国唱片総公司傘下の上海聯合光盤有限公司(訳注:日本のメモリーテック、三菱商事、第一興商が出資)は、中国独自仕様の高精細光ディスク「CBHD」のマスターディスク生産ラインを完成させ、7月11日から生産を開始した。高精細ディスクのコンテンツ制作会社向けに、15GB×2層の大容量CBHDマスターディスクの編集、圧縮、加工を行う。このマスターディスクを使えば、簡単な改造を施したDVD光ディスク生産ライン上で、CBHDのコンテンツディスクを制作することができる。
中唱勝利影音有限公司の閻華総経理は「当社のCBHDコンテンツは8月から販売を開始し、第4四半期には大量に市場投入することになるだろう」と興奮気味に語る。
2年間の努力の結果、中国独自の中核技術特許を数多く持つ高精細ディスクの産業基盤が整うこととなった。
高精細ディスク産業化の夢
独自の高精細ディスク産業を立ち上げることは、中国電子視像業界協会および中国電子音響工業協会に加盟している企業の夢だった。10年前、大画面テレビの普及によって、中国の家庭にもDVDが浸透し始めた。デジタルテレビをはじめとするデジタルハイビジョン時代の到来で、ハイビジョンコンテンツの光ディスクやプレーヤーの市場ニーズは急激に高まった。資料によると、今年末には中国が保有するハイビジョンテレビは3000万台になり、2009年には5000万台まで跳ね上がる見込みという。「これは巨大なビジネスチャンスだ」と閻華総経理は指摘する。
中国には、独自の高精細ディスク産業を立ち上げるための好条件がそろっていた。世界最大の光ディスク消費大国であり、DVD時代には世界の生産量の30%以上にあたる100億枚近くのDVDディスクを生産した。プレーヤーについても80%以上が中国製だった。さらに、年間に消費する光ディスクドライブおよびプレーヤーは2000〜3000万台に達し、DVDディスクの消費量は50〜60億枚に上る。
しかし、DVDに関して、中国メーカーは非常に手痛い経験をした。DVDの中核技術の特許を保有していないため、ディスクプレーヤーメーカーはソニー、フィリップスなどからなるパテントプールの「3C連盟」と、日立製作所、松下電器産業などからなる「6C連盟」に巨額の特許使用料を支払わなければならず、苦労して生産したにもかかわらず、多くのメーカーが倒産に追い込まれた。
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