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iPhone40万台 非正規ルートで中国へ

2008年3月28日

「アンロック版で、そのまま使えるよ」。iPhoneを買いたいという記者の言葉を聞いて、武漢市広埠屯のある密輸携帯電話の販売業者は電話でこう言った。「品物は全て深センから来ていて、品質は保証付き、正真正銘の米国のiPhoneだ」。広埠屯は武漢で有名な携帯電話の流通拠点だ。この“親切”な販売業者は、さらに記者に対し、中国国内の多くの都市で売られているiPhoneの主な供給源も、他の密輸電子製品と同様、深センであることを明かした。

一方、密輸携帯電話の流通拠点として有名な深センの電気街、華強北では、多くの店がカウンターに「アップルiPhone」と書かれた携帯電話の「サンプル」を置き、客を呼び込もうとしていた。しかし、客が手を伸ばしてサンプルを見ようとすると、それが中身のない空のケースであることに気付く。するとカウンターの経営者は「サンプルは今まで並べたことがない。本当に買うつもりなら倉庫から持ってくるよ」と熱心に声をかけてきた。

アップルは、iPhoneの全世界での販売台数がすでに400万台に達したことを公表したが、調査データによると、2007年末までに約40万台のロック解除されたiPhoneが中国国内のネットワーク上で使われているという。このデータが事実だとすれば、世界で販売されているiPhoneの1割が中国市場へ流れ込んでいることになる。しかし、現在までのところ、アップルは中国でのiPhone販売を開始していない。

正規ユーザーから密輸業者が品物を買い集める

華強北の明通デジタルタウンのある経営者は、密輸携帯電話のビジネスを始めてもう何年にもなるが、近年、iPhoneほど人気のある機種はなかったと述べた。「特にiPhoneが市場に出たばかりのころは、手付金を払ってでも注文をする客が多く、それでも順番待ちの状態だった」

ある事情通は、密輸iPhone1台あたりの小売店の利益が200元から300元なのに対し、一般の密輸携帯電話の利益は「100元あれば多いほうだ」と記者に語った。市場で人気があり、利幅も大きいため、密輸iPhoneは国内市場でも“破竹の勢い”で伸びている。

「中国本土で売られている大部分の密輸iPhoneは、まちがいなく深センを経由して来たものだ」。深センの携帯電話市場の状況に詳しい業界関係者の張強(仮名)氏はさらに、深センの供給源は、通常、香港であると記者に明かした。

記者が取材した多くの関係者の分析によると、商品の供給源がどこであろうと密輸iPhoneビジネスにおいて最も川上に位置するのが、iPhoneと独占販売契約を結ぶ提携先であるという。例えば米国の通信事業者AT&Tがそうだ。

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