このページの本文へ
ここから本文です

雪害で露呈した中国経済の弱点〜エコノミスト・謝国忠氏に聞く

2008年2月29日

 「今回の雪害は、中国が迅速な資源配置を行ったことで危機管理能力を持つことを示した。しかし同時に、中国の経済管理上の弱点や発展モデルの根本的な欠陥もさらけ出した」。元モルガン・スタンレーのアジア太平洋本部首席エコノミスト、謝国忠氏はこう指摘する。

温家宝首相は2008年2月13日、国務院常務会議を招集し、低温、降雨、降雪、凍結による災害の救済活動はすでに「段階的な勝利」を収め、今後は災害後の「全面的な復旧」に重点を移すと発表した。

民政部の統計によると、今回の氷雪災害がもたらした直接的な経済損失は、2008年2月12日現在で1111億元に達し、死者107人、行方不明者8人、倒壊家屋は35万4000棟に上った。災害は21の省(および自治区、直轄市、建設兵団)に及ぶ。そのうち湖南、貴州、江西、安徽、湖北、広西、四川などが特に深刻な被害を受けた。

農業部のチーフエコノミスト兼市場経済情報局長の張玉香氏によると、今回の氷雪災害の影響は1180万haの農作物に及び、そのうち深刻な被害を受けた田畑の面積は530万ha、ほぼ全滅した田畑の面積は170万haに達するという。このほかに、今回の災害で1730万haの森林が被害を受けた。年度で比較すると、今回の氷雪災害による直接的な経済損失は、2007年に中国が被ったすべての自然災害の総損失額の半分近くになる。災害によって農作物がほぼ全滅した田畑の面積は、2007年年間の全災害の全滅面積の30%に相当する。民政部の統計によると、2007年に中国が自然災害で被った直接的な経済損失は2363億元だった。

民政部副部長で国務院「石炭・電力・石油・輸送および緊急対策指揮センター災害救済・市場保障指揮部」総責任者の李立国氏は次のように述べた。今回の災害で農業が深刻な被害を受けたため、春の端境期に被災者の生活は一段ときびしくなる。被災地区での民家の倒壊が多く、復旧と再建の任務は重い。被災地区、とりわけ山間部と辺境地区での生活物資と農業生産財の供給は「非常に困難な任務」となる。

(全 4 ページ中 1 ページ目を表示)

あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る