中国ノートPC低価格競争に大手メーカーも参戦
「アスーステック・コンピューター(華碩電脳)が『Eee PC』を発売した最初の1週間、エイサー(宏碁)は他のどのメーカーよりも神経をとがらせた。2週目は緊張のあまり眠ることもできなかったほどだ」。エイサー台湾区総経理の林顕郎氏は、アスーステックのEee PC発売日に、エイサー本社がすぐさま3台を購入したことを、11月26日、記者に明かした。
もっぱら子ども向けに設計されたアスーステックのノートPC「Eee PC」は11月24日、中国と米国の両市場に同時に上陸した。販売価格はたったの2999元(369米ドル)。年末の低価格PC商戦の幕開けだ。
事実、アスーステック、エイサーだけでなく、デル、ヒューレット・パッカード(HP)も、2008年に中国市場で低価格ノートPCを売り出す計画だ。
デルが来年、2499元の低価格製品を発売するといううわさについて、デルの日本・アジア太平洋地域を統括するスティーブ・フェリス上席副社長は11月30日、記者に対して次のように語った。デルの2008年の中国での活動の重点はローカル市場を拡大することだ。デルが現在、直接販売しているのは45の1〜2級都市だが、それを6級都市にまで下げて、1000都市へと拡大する。「これらの市場のユーザーが価格に対し、より敏感なことははっきりしている。したがって、製品ライン計画を立てる上で、デルが今後さらに多くの中・低価格製品を中国市場に投入するのは間違いない」
低価格PCの普及では、(マサチューセッツ工科大学メディア・ラボの創設者である)ニコラス・ネグロポンテ氏が2005年に壮大な「100米ドルノートPC」計画を発表した。全世界の発展途上国の児童1億5000万人全員にPCを1台ずつ行きわたらせようという計画で、OLPC(One Laptop per Child )プロジェクトと命名された。しかし、このPCを、実際に手にした児童は現在、全世界でわずか2000人ほどだ。
ニコラス・ネグロポンテ氏が設計した「100米ドルPC」が米AMDのチップを採用したため、インテルはAMDチップが発展途上国市場で標準装備となるのを阻止する動きに出た。インテル経営陣の多くはOLPCに対し、公の場では気にもとめない態度を見せたが、OLPCとその提携パートナーのAMDに対抗して、「Classmate PC」計画を打ち上げた。
すでにハイアール(海爾)など中国のPCメーカーは、「Classmate PC」でインテルと提携すべく接触を始めている。今回のアスーステックのEee PC も、業界では「Classmate PC」の一部とみている。
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