中長期的には中国メーカー台頭の可能性も
中国の自動車市場は、2020年に販売台数1500万台に達すると予測されている。こうした巨大な市場規模こそ、トヨタとフォルクスワーゲンの二大陣営が戦う根本的な理由だ。
中国政府が短期計画でハイブリッド車の普及を選択するか、あるいは将来的にこの技術路線を選択するかは、トヨタにとって間違いなく利益にかかわる重大事だ。第11次5カ年計画期に、もしディーゼル車の普及に力が入れば、ディーゼル車技術でリードするフォルクスワーゲン、プジョーシトロエングループなど欧州メーカーが先行チャンスを握ることになるからだ。
しかし、中期、長期計画で、ハイブリッド車の普及が強力に進められるかどうかは、現在の発展状況を見なければならない。清華大学自動車工学部主任教授、欧陽明高氏の考えでは、ハイブリッド車はやはり発展させなければならないとしている。欧陽氏は、現在のハイブリッドの発展傾向はモジュール化とみており、中国は、最初はアイドリング時のエンジン自動停止などの段階から出発して、段階的に電気駆動比率を引き上げ、最終的には家庭充電による100%電気駆動の段階へと発展させるべきだとしている。
欧陽氏が描く中国の将来の自動車構造は、省エネルギー戦略の一つとしてディーゼル車に重点を置き、小型バスやSUVなどの車種で推進しながら、順次セダンへと発展させようというものだ。ディーゼル車の省エネルギー効果はガソリンハイブリッド車に比べて遜色がないからである。一方、純然たる電気自動車については、中国仕様のセダンを発展させる。その位置づけは、急速な都市化の過程で、中小都市の中低所得層のマイカーのニーズを満たすことだ。これはとりわけ中国にとって重要な意義がある。また、水素燃料電池は、自動車動力システムの最も理想的なソリューションだが、まだ一連の重要技術を突破しなければならない。
はっきり断定できるのは、中国の今後の自動車市場が、伝統技術でリードする多国籍企業だけの天下ではないということだ。中国国内の自動車メーカーも、急成長を遂げ、新しい自動車技術を絶えず探求することで、将来は市場で重要な地位を占めることができるのである。
(記者:叢剛=21世紀経済報道、北京発)
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