このページの本文へ
ここから本文です

化粧品の利益構造

化粧品業界のマーケティングを研究する易秀峰氏の推定によると、海外の有名企業では、化粧品小売価格に占める原料コスト比率は5%〜8%。ブランドの広告宣伝費が非常に高く、20%に達するものもある。また、全体の研究開発投資比率も中国企業より高く、通常、売上高の5%前後だという。そして「これらのコストと管理費、税金、企業発展基金を控除した残りが、化粧品メーカーの純利益である」としている。

易秀峰氏の説明によると、化粧品の一般的な販売チャネルは、生産者─卸売業者─(流通業者)─小売業者(専門店、大型小売店の専門コーナーなど)である。一般的に、国産化粧品では、卸売業者の仕入れ値は最終小売価格の40%〜50%で、外国ブランドでは65%〜73%である。

最終小売業者段階での利幅は10%〜20%である。「小売業者の利益構造もかなり複雑だ。売場請負方式とするか、それとも商品出品費、バーコード費などを納めるかにより異なるが、一般に小売業者の純益は5%前後である」。

外国製化粧品の流通チャネル各段階の利益配分は、通常およそ70対10対10対10の比率だ。高級化粧品の販売スタッフの月収は1万元以上との報道もあるが、「これは不可能なことではない。販売店が販売員費用として支払うなかには、かなり高い率の歩合給がある」。

しかし、国産化粧品はこうした利益配分にはならない。国産化粧品ブランドの値引率は50%〜55%であり、美容品ブランドの場合はもっと高く、70%〜80%である。

「国産化粧品の中でも美容サロンを末端小売チャネルとする製品は、生産コストが通常、小売価格の5%前後に抑えられている。一般的に、メーカーは小売価格の25%の価格で代理店に納め、代理店は小売価格の50%前後で加盟店(美容サロン)に納める」。易秀峰氏は業界での経験からこのように判断する。

「これら国産化粧品は、外国ブランドに押され、利益はますます薄くなっている」。

外国ブランドはすでに国内化粧品市場の80%以上のシェアと利益を占めている。「『小護士』はすでに売却され、『大宝』にも売却のうわさがある。あと誰が国産ブランドを支えるのか」と易秀峰氏は心配する。

(記者:周揚=21世紀経済報道、上海発)

◎原文はこちら

※この記事の著作権は21世紀経済報道にあります。

(全 2 ページ中 2 ページ目を表示)

あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る